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日々の破片

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2003-09-30

_ 関連した事象が回る

TVブロスを読んでたら、キリンジが武道館公演をやるってんで、武道館の歴史特集とかが出てた。

で、ビートルズ武道館公演は開館(正力松太郎他議員525名の署名で建設されたそうな)から1年9ヶ月後で、当時TBSテレビの「時事放談」(ってことは相当な長寿番組だな)で細川隆元とかが「こ●き芸人に武道館を使わせてたまるか」「夢の島でやればいいんだ」とか発言して問題になったり、正力松太郎が「訳のわからない連中に武道館は使わせられない」と発言してもめたとか。

それを読んで、経済効果をぜーんぜん考えもせずに、見てくれの好みだけで「こ○き」とはブァカですな、と。鄧小平みたいに、「黒い猫でも白い猫でも金持ってくる猫は良い猫だ」とか言えないのかと小一時間、とか考えていたら、essaさんのとこ経由で趣旨としては「文化面でも評価していたのだった」だけど(って言うか、上にブロスから引用したのがそのまんま出てるし)、経済効果をもたらしても日本では相手にされないとかを読まされて、いろいろ考える。

どうも、この例もそうだが、国家に本当に寄与(そりゃ、国庫を豊かにするってことだろう)した人間を評価しない国というのは、おかしいな。

逆に、国家に寄与しなかったどころか社稷を失う(そりゃ、国庫を空にするってことだ=ろくな戦略もなしに戦争しかけた)原因となった連中を、きっちりと問題視しない歴史の教科書も変だよね。人道問題は道徳の時間にやれば良いんで、社会の時間は、政治と経済のありようについて語るのが筋だろう。

現在のキューバやリビアのありよう(駆け引きという面からは北朝鮮だって遥かにうまいことやっているようにすら見える)を見れば、ABCD包囲網(というか、そもそも、北洋軍閥をすぐばれるような方法で敵に回した時点からだめなわけだが)があったからといって、新高山に登る必要はないわけだし、では、どのようにすれば良かったかを考えるといった授業を本来はすべきだろう。

_ バランス

別に台湾の人々が忘れ易いわけではなく、実際に日本人の植民地統治下にあったのは台湾人であって、中国人ではなく、そして1949年以降、台湾を統治していたのは、中国人による国民党政府で、こちらは共産党とのバランスから日本に賠償を求めないとかいろいろ作戦があった(というか、賠償を求める必要もないほど富を抱えて逃げたわけだし)という点を忘れちゃいけないな。で、毀誉褒貶はあろうが、1980年代末に李登輝の一種の宮廷革命(彼は台湾人の国民党員)によって、やっと主権が台湾人の手に戻ったということだから、旧悪に対する糾弾の直接の対象は2代前の日本ではたまたま無いというだけの話だ。

しかし、玉井事件とかの有名な事件も、インターネットでは見つからないもんだ。

民進党の略史(十分に公平な書き方をしている)で、もう1つの隣国、台湾の現代史でもどうぞ。

そっか。日本人は頬被りしているから、玉井(これは日本名だ)事件で調べても出てないってことか。「西来庵事件」(タパニー事件)だな。幼児まで撲殺した、相当、鬼畜な事件だったようだけど、あっさり書かれているのは、あくまでも前史だからだろう。

我々が何をしたかを、知っていることは、これっぽちも自虐史観とは関係ないことだ。

しかし、知りもしないで開き直るのは、みっともない。

_ ノーガンサルーン

西部の男達の用語のようだ

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_ arton (2003-12-22 00:36)

おい、北洋じゃなくて東北だろ。全然、間違ってるぞ。


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