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日々の破片

著作一覧

2004-01-12

_ 現況

5.9G 2300曲。途中からAAC 64kに変更。

気の迷いで買ったスモーキーロビンソンやカーペンターズから、スローンや椎名林檎までとにかくやたらとあってわけわからんが、とにかく、ルーリードがたくさんあることはよーくわかった。ほとんど全部持ってるみたいだな。あと、ビフォーアフターサイエンスとアナザーグリーンワールド、それからシャム69のボランティアが重複してたり(バカですな)。でも、あと60枚以上ある。連休中には無理だったかな?

しかし、登録してくれた人には悪いが、The Blue Hearts と THE BLUE HEARTSの2択で、つい全部大文字のほうを選択したら、chein gangとか登録されちゃってちょっと悲しくなった。無理せずに日本語で入れといて欲しかった。

なんていうか、他人の書いたプログラムをメンテしようと開いたら

enum Kalar {

GLEEN,

LED,

,,,,

};

と出てきたとき感じる脱力感と同じですな。

_ 未登録CD出たー

現在、2520曲で6.2G。エンコーディングの早さを求めてMP3 64kに変更。

Having It Both(トム・ロビンソン)

Amazonにも出ているけど、ランクが無いってことは全然売れてないってことなんだろうが、ちょっと寂しい。

トムロビンソンは相当早い時期に自分がゲイだってことをカミングアウトして、それを(シャレじゃなくて)芸風にして(つまり、マイノリティの立場から社会にコミットするってことだ)ずっとやってきている。全然、立場は違うけどパンタとか想像すれば近いような気がするな。メロウパンタがあったように、メロウトムロビンソン(スティルラビングユーとか。ちなみに、この中でエルトンジョンと共演してる)時代があって、エレクトリック使った実験的作品があってまたギター主体のバンドミュージックに回帰とか。

だから、そんなにキャッチーじゃないし。でも見事に登録されてないとは。アメリカと日本じゃ全然ってことなんだろう。で、どうやって登録するかはヘルプを見なきゃならなそうなんで、とりあえずおいておいて次のCDへ進む。

_ モノクロームセット

3050曲、8G。途中でヌスラトファテアリハーンが出てきたのでAAC 128に変更してそのまま。

Eligible Bachelors(Monochrome Set, the)

サイコー。一体なんですか? と思わず聞き返したくなるエンニオモリコーネ風の口笛を使ってマカロニウェスタン調で始まるけど、歌詞はジェットセットジャンタがファーストクラスに乗ったまま世界をかけ巡って行き先々で圧倒的な暴力を使って住民を支配下においてくるって歌だし、しかもそれが軽快なリズムに乗って鼻歌まじりで楽しそうに歌われるわけで、こんなに優雅にふざけたポップバンドはそんなには多くはないだろう。とにかく、軽い軽い軽い。軽くて皮肉でポップで、とってもサイファイ。

_ 終わらない歌

3274曲8.8G。

車からCD持ってきたら、やっぱりまだ後60枚ある。いい加減にいやになってきた。それはそれとして、100枚近くをブックオフの刑に処すことに決定。

「天上の音楽」 イギリス黄金時代の音楽 [Import](Anonymous)

あさましくありたいと思えども、なぜか品切ればかりなり。でも試聴できるから聴く価値はある。

広義にはクラシックだろうけど、3分くらいの小曲がてんこもりという意味じゃポップと同じくiPodでいいだろうという考えから入れた。

ダウランドコンソートの正体はわからないけど、名前から考えてもダウランドを演奏することを目的に結成したんだろうな。

ダウランドなんて知らないだろうけど、多分、この日記の文脈で一番知られているのは「流れよ我が涙」と警官が言ったの元ネターーつまり「流れよ我が涙(flow my tears)」これは「ラクリメ(涙)」というダウランドが作曲したエリザベス女王時代の代表的な曲の別題(多分、曲が良いので後から歌詞が付けられて歌曲集として1602年に出版)あたり。バロック以前のいい加減な精神から生み出された優雅で無意味な美しさたちだ。

もちろん、個人的には家庭的なことと宗教的なことに加えて自分の技術的な興味からイタリアなんかの文献を漁りながら圧倒的な世界を構築した大バッハとか、革命の足音を確かに耳にしてモティーフから伽藍を構築するという作業に近代的な人間がいかに音楽にコミットするかの手法を見いだしてその実現に集中したベートーヴェン、ドイツの伝統をいかに破壊しながらその枠内に自分の世界を構築するかの実験を続けたーそのためほとんどの作品がオルターネイティブとなる構造を持つーバルトーク、60年代の人ですか?と思いたくもなるけど自分にとって気持ちの良い響きを追求していって構造も何も無視してーそのかわりに詩というか呪文を構成要素としたスクリアビン、世界の崩壊の予感に身を震わしながら新たな枠組みを森の中で考えるシェーンベルク、その先で完全に解体した後の再構築を受け持つヴェーべルン、こういった音楽が好きなのにもかかわらず、このエリザベス朝の腑抜けのような音楽(決まりきった型と響きしかないわけだ)の中にたまに混ざる不協和音に耳を傾けるのも結構な喜びだ。それは、やっぱり何かがあるんだろう。端倪すべからざるグールドがギボンズやバードを取り上げたのもそういった何かを見たからに違いない(と思うと、単にその時期にカナダのどっかのTV局が特集して監修した縁で、というようなことが実態だったりすることもあるんでうかつなことは言えないわけだが)。


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