著作一覧 |
知ってる人は知ってるがA面とB面が無くなったこととか、最後をループさせることが(多分)できなくなったこととか。最後のループか。イーノのタイガーマウンテンだかウォームジェッツだかがそうだったな。
あと30センチというサイズを失ったことも結構大きそうだ。見た目重要なものって小さくなって良くなるってことはほとんどなさそうだ。東武ワールドスクェアみたいなのもあるからすべてがすべてそうだとは言えないだろうけど、大仏が5cmくらいだったらこれっぽっちも有り難味はないだろう。
でもそんなことはどうでも良くて、A面とB面という区別が無いLPだ、問題は。
結局、ジョージャクソンのナイトアンドデイを買って何度も繰り返して聴いたが、やはりすごく違和感がある。ありまくる。これのLPにはAB表記が無くてナイトとデイの2つの面があるだけだったからだ。
確かにタイトルがナイトアンドデイなんだから、ナイトサイドを聴いてからデイサイドを聴くのが正しかったんだろうな、とは思うし、事実CDはナイトサイドから始まるんだからそれがジョージャクソンの意図なんだろうが。
でも、すでにBreaking Us in Twoから聴き始めて最後にSteppin'Outで終るというのが確立されてしまっているんだからどうにもならない。
大体、Another Worldというちょっとだるい感じの曲で始まるより、Don't you feel like trying something new ?とBreaking Us in Twoの問いかけで始めるほうが気持ちいいし。最後をSlow Songなんていうスローな曲で締めるより、軽快なSteppin'Outで終るほうがいかしているじゃん。それにリアルワールドな面を聴いてから引っくり返してAnother Worldというほうがロジカルだし。
というように、LPならアーティストの意図を誤読して楽しむことができたのに、CDみたいなリニアなメディアじゃそういうことができないんだよね。とは言え、LPのCD化だからそういったことが言えるわけであらかじめCDを意識して作成されたものであればそんな誤読が入り込む余地はないのだが。
でも、誤読の余地がないってのもつまらない。
ジェズイットを見習え |
以前、Fairchildというバンドが、A面B面という感覚をかもし出したいという意図のもと、2枚組のCDをリリースしたことがあります。そんときにはBlue DiscとRed Discに分けられて、曲調もBlueはシックで、Redはポップという具合にきっちりと色分けされてました。という話を思い出してみたり。
ジャケット写真が小さくなって売れないからCDで出さない、、、ってメリケンの皿会社が言ってたとか言わないとか…。そんな私が始めたかったCDの値段は3,800円という時代でした。確かCBSソニーが最初に値下げしたのよね?