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千駄ヶ谷にOne's Dinerというバーとハンバーガーショップが合体したような店がある。良くアメリカ映画に出てくるドライブインとかを想像すれば良い。腎臓を象った50年代風インテリアとか使っていて(と思ったけどちょっと嘘だな)。50セントででっかなペプシの壜が買えた頃の雰囲気ということだ。
で、そこで飯を食うのだが、こういった皿にハンバーグと刻んだピクルスとトマト、玉ねぎ、レタスをどっかんどっかんと並べて、ちょっと焦げたバンズを2枚無造作に置いて、フレンチフライドポテトを山盛りにしたスタイルで食べるハンバーガーはマクドナルドより遥かにうまい。テーブルの上のサルサソースをベチャベチャにかけて全部まとめて分厚いハンバーガーにして両手で掴んでガシガシ食べる。ケチャップとマスタードを皿の空いたところ(ってのが無かったり)に搾り出してポテトを食べる。しかし、これっぽちもヘルスィーじゃないね。
反対側の窓際の席では、若い頃のキースキャラダインのような感じの小僧が二人、何か良からぬ相談をしていたり。
というところでBGMに耳をとめる。
いきなりコステロが唄っている。
オリバーズアーミーはすごく軽快だ。好きな唄だ。
で、プリテンダーズ。ニューウェーブのボーカルが強いギターバンドが続くな。
バックオンザチェインギャングだ。この曲が流れる店に外れはない。それくらいの名曲だ。
で、次に衝撃を受けた。最初のリズムを刻むところに哀愁フレーバーが盛り付けてあるので一瞬キラークィーンが始まるのかと勘違いしたがすぐに打ち消された。
これはなんだ? It must be love, love, love...というリフレインは記憶にあるのだがさっぱり思い出せない。でも、すごくいかしている。フラットにリズムを刻んでいる上に唄を被せている部分もすごくいい。アレンジも文句なしだ。とにかく、it must be loveというキーワードをメモして後で調べることにした。
で、調べた。検索したらBBCのサイトが見つかった。しかし一昨日はBBCが作ったオーストラリアのTV番組を見たし、どうもBBCはついてまわるな。でもそれはそれとして
マッドネスのイットマストビーラヴはすごい傑作だ。オリジナルのメロディーラインをうまく利用して完全に独自のリズムにしてしまっている。唄もいい。
で、食べ終わるころには、ユーリズミックスが『また雨が降り出した』と唄い出した。
50年代のUSと80年代のUKと00年代のJPか。
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コステロは毎回、来日に行ってますが、50前なのにルー・リードよりも長老に見えて、樽の様な腹のせいなのかと勘ぐっています。マッドネスもそうですが、英米のアーティストってカバーの新陳代謝が巧いので驚きます。去年、Scissor SistersがフロイドのComfortably Numbをフロア向けに格好良くカバーしてヒットしてました。