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さて、Web2.0(の時代)で問われるのは、いかにではなく何をだとする。
ってことは、いよいよもってソリューションの時代だということだな。
ハードウェアは出来合いのものを買ってくる。
OSも出来合いのものを買ってくる。買うのがいやならオープンソースがある。
ミドルウェアも出来合いのものを買ってくる。買うのがいやならオープンソースがある。
』アプリケーションも出来合いのものを買ってくる(の微妙な時期)。買うのがいやならオープンソースがある(わけでもないが、組み合わせ可能なオープンなサービスが無いわけでもない)。
ただ、サービスを統合したものをアプリケーションと呼ぶか、ソリューションと呼ぶかの違いだ。アプリケーションという言葉は比較的その意味だと低レベル(プログラムが見える)なので、それをソリューションと呼ぶ。
子供ころ読んだ理科マンガにこんなのがあった。
博士:フラスコにぬるま湯を入れる。さらに氷を入れる。「温度計で水温を計ってみるのじゃ」
子供:「はーい」
博士:「氷を取り出して底と中程、水面近くのそれぞれを計るのじゃぞ」
子供:「はーい」
博士:「どういう結果となったかな?」
子供:「底が1番冷たくて、次が中程、水面近くが1番あったたかいです」
博士:「では質問じゃ。池はどこから凍るかな?」
子供:「底からです。だって底が1番冷たいもん」
博士:「正解じゃ、と言いたいところがそれは大間違いじゃ。もしそうなら、魚も困るじゃろ」
子供:底から段々凍っていくために最後に魚が氷の上でピチピチはねているところを想像する。「うーん、でも……」
博士:「では、氷を戻して塩を入れてかき混ぜながら温度の変化を見てみるのじゃ」
の、子供が想像した凍る池を想像したり。
でも凍りつくこともない。DRYだ。
Microsoft .NET入門―これだけ知っておけばなんとかなる.NETの基礎知識(径, 新丈)
新丈径さんとの共著の『 Microsoft.NET入門―これだけ知っておけばなんとかなる.NETの基礎知識 』です。.NET関係のコンセプトやテクノロジー(とカタカナで書きたくなるものを)をとにかく手っ取り早く俯瞰するための道案内という本です。
次の本の改訂2版になります。
Microsoft.NET入門―これだけ知っておけばなんとかなる.NETの基礎知識 (.NETプログラミングシリーズ)(アスキー書籍編集部)
Visual Studioをファーストクラスとして扱うように変えたり、.NET 2.0で追加されたテクノロジーを追加しています。逆に落としたのは、Javaとの比較(初版のアマゾン書評ではそれが評価されていたりしていますが、いまさら必要ないでしょう)、COMとの比較(コンポーネントAPIのC++とC#の比較。これ渾身の力作でここぞとばかりにCOMのメモリーアロケーション3原則について書いていたりするのですが)です。
なお、テクノロジーの道案内なので、残念ですが「初心者」向きではありません(「」が付いた初心者ですので誤解ないよう)。ITコンサルタントやMSDNから探す時間の余裕がない忙しい人に向いています。でも、MSILについては新丈さんの渾身の解説だったりするので深追い好きな人の知的好奇心も満たせるかも知れません。
いまさらOrthogonality and the DRY Principle(直行性とDRY原則)を読んで、いまさらながらに厳しい姿勢にちょっとびびる(固い言い方をすると膝を正す)。
それはそれとして直行性についてのヘリコプターのエピソード:
ヘリコプターは4つの主制御装置を持つ。フットペダル、……
なんでい、くだらないたとえ話だな。別に車にしときゃいいのに、なぜヘリコプターなんだ?
と思ったら、ちゃんと落ちがあった。
ジェズイットを見習え |
NET入門買いました。読む時間がなくて積読状態ですが、消化できるよう努力します。
どうもありがとうございます。後ろのほうの各項目は独立しているので、ちょっと空いたときに目を通していただければ良いのではないかと思います。