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日々の破片

著作一覧

2006-05-16

_ るびま14号

るびま。 とりあえず角谷さんのインタビューを読んだ。

_ 実現しない思いつき

インクレディブルマシーンなプレゼンというのを考えてみる。

次々とソフトウェアが起動しては担当分を処理してく感じ。

ただ、これはナップスター的に中央集権スクリプトがいればそんなに難しくはなさそうだけど、ピアツーピアでやるとなると参照の問題とかあるし、難しいな。同期呼び出しにすると最初のやつまでスタックされるからメモリーがいくらあっても足りないし(と実装は常に意識する)。

タマは受けてによって見た目は変わる。でも、データそのものは変わらない。

いや、ピタゴラ装置みたく、データは流さないという手もあるかも。

流れるのは、なんだろう? 流れそのものがデータであるということかな。

_ 鮮かなヒンブル

息を接ぐためには読点がある。
茶色のジャンパーに黒ズボン、ズボンに両手を突つ込んで、一かどの不良になつた積りで、戎橋(えびすばし)の上まで来ると、アオキから尾行して来たテンプラらしい大学生の男が、おい、坊つちやん、一寸来てくれと、法善寺の境内へ連れ込んで、俺の見てゐる前で制服制帽を脱いだり、あんまり洒落(しやれ)た真似をするなと、十円とられて、鮮かなヒンブルであつた。

どんなヒンブルなんだろうか?

また、知らぬ間に蒲団の綿が何か固いものに変つてゐた。

おもしろおかしい

だから、こんな莫迦げた妄想(まうさう)を起す奴を相手に興奮してはつまらぬと、煙草を吸ひかけたが、手がふるへた。

それはそうだ。しかし、なぜ手がふるえる? それは女の顔をマッチの炎でしみじみと見直すためだ。

すつかり自信を無くしてしまつたらしい修一の容子(ようす)を見て、楢雄は将棋を挑んだが、やはり修一には勝てなかつた。

おい、なぜそこで挑む。

何といふ水臭いやり方かと寿枝は泣けもせず、こんな風にされる自分は一体これまでどんな落度があつたのかと、振りかへつてみたが、べつに見当らなかつた。

べつに見当たらなかったのですね。

院長は金の取れる注射一点張りで、楢雄にもそれを命じ、注射だけで病気が癒(なほ)ると考へてゐるらしいのには驚いたが、しかしそんな嫌悪はすぐわが身に戻つて来て、えらさうな批判をする前にまづ研究だと、夜の勤務で昼の時間が暇なのを幸ひ、毎日高医の細菌学研究室へ通つた。

っていうか、医者になってるし、考え方はまともだし。給料も兄貴より良いし、運気が回ってきたかと思えば試験管洗いだし。

修一はあつと声をのんで、暫らく楢雄の顔を見つめてゐたが、やがてこの男にはもう何を言つても無駄だと諦めながら、さア来いと駒を並べはじめた。

え?

ナラオ最高でございました。

_ 超マシン誕生

こないだ買ってすぐに1/4くらい読んだあとは、晩飯食べながらちょびちょび読み進めてる。

今は、開発中のイーグルがジャンプ命令からの復帰後インストラクションキャッシュを見ないでフラッシュされたゴミを見るバグのところを読んでいるのだが、大した著者と翻訳者だ。このバグの追跡について数ページを使って説明しているわけ(それはこの本がビジネス書であり、読者はジャンプ命令もイ復帰もインストラクションキャッシュも、キャッシュフラッシュもなんにも知らないことを前提としているからだが)だが、破綻がない。

それにしても、読めば読むほど、出てくるひとりひとりが、オレでありキミである、という感じで面白い。ジョイとかベクトルシャイムとかの神格化されたエンジニアじゃなくて、ようするにサラリーマンたちなわけだが(それでもNxGenを立ち上げた人とかも出てくるわけだけど)、著者は不思議でならないようだ。なんでこいつらはこんなに一生懸命に働くのか? と。でも、大した話ではなく、この著者自身がどうしてそこまで調べるのかというほどエクリプスの実装詳細を聞いて、それをビジネス書に翻訳してるわけだ。で、著者はピュリッツァー賞を受賞。

確かにこの本は名著だと思う。これを浪花節にすればプロジェクトXということなんだろうが。

32ビット時代がやってくる。ライバルであり明らかに敵のDECはいち早く投入した。初代Eclipseは品質問題があって非常にまずい。何がなんでも32ビット次世代機を開発しなければならない。

そこでまったく新しいアーキテクチャの開発チームができる。しかし、産業誘致政策にのって、とんでもない田舎の工場へ転勤しなければならない。そいつはいやなこったと残った技術者たち。古いマシンのお守りしか仕事がない。でも待て、どうせ32ビット機を作るなら、こっちで作っても良いじゃないか。でも、そのプロジェクトは没になる。そこで、16ビットEclipseの完全互換モードを持った32ビット機の開発案を出す。そこに技術者社長の洞察とか、エンジニアからプロジェクトマネージャへの転進を決意した主役とか、ガミくってひがんでいる技術者とか、わさわさ出てくる。主力開発者は全員、田舎工場へ行ってしまった。残されたメンバーだけでは明らかに「頭数」が足りない(足りないものは足りないのだから、別におかしいとおれは思わんな、この表現)。しかし、投入できる資金は田舎工場が優先的に持っていく。そこで、安く雇える新卒を徹底的に面接してこれはという連中でチームを作る。これはと思った人材には面接ではつれない態度で接して最後に、「これは秘密なのだが、新しいマシンを作るから、とびきり優秀な人材しか雇うつもりはないんだ」と言う。それを聞いてしょげた感じになればしめたものだ。そして数日後に採用でございます、とやってモチベーションを高めるとか、なるほどそれがマネージメントでしたな、とか。

_ ScriptletからCmdLet

なんか、VS.NET 2005のMSDNを検索したらscriptletって完全に死語化されてるなぁ、と感慨も深くKazzzさんが調べてるCmdLetを読む。

おもしろいな。

そこでRubyletというのをちょっと考えて見る。ああ、でもbinディレクトリに*.rbを入れておけばそれは既にRubyletではないですか。

いや、それは違う。#!/usr/local/bin/ruby で始まるファイルの中でrequireと書けば、それはそのとおりだが、#!/bin/bash ではじめた場合には、そういう具合にはいかない。

それはbashとか発想するのが間違いなので、rshじゃ制限がかかっちゃうからirbshとなるのか。

とぐだぐだ考えて見たり。


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