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テレグラム、サム、テレグラム、サム、あんたはおいらのメインマン。
グラム全盛のころは別の世界にいたので、後から聴くことになった。多分、ロキシーとかの源流を求めてだ。(で、この声の振るわせかたとか、モモヨだよなぁとか)
で、何しろ調子が良い(ブギー)から、メタルグルー、イズイッチュー、ユーユーユーとか、アイキャントネバーアンダースタンドザカービフォーイッツライクアボンブルビーイーイー、ウェンアイアムサッド、アイスライド、とかカタカナでだったら幾つかは口ずさめるくらい聴き込んだ。(それにしても宇宙の蜜蜂だの火星の蜘蛛の子だの、この時代のブギーメン、エコーなしのブギーメン、っておつむが本当にパッパパラヒャラだよなぁ)
と、なぜかデータグラムをダイアグラムと書き間違えていることに気づいたはずみに思い出した。
松阪牛ならグラム2800円だけどオージービーフならグラム380円、USビーフはグラム320円。それでグラムの王様は霜降りな獣にまたがっているのだ。
さて、聴くとするか。
で、グラムってどういう意味なんだ?
ああ、iTunesに溜め込んだのを聴いてりゃいいのに、無駄に時間を潰させる魔の手がこっちにおいでおいでしてる……
ゲレィロン(マイケルジャクソン……?)
真に、本当の、オリジナルの、20世紀少年(音が小さい)
メタルグルー(ああ、おれは、本当に、この曲が好きだ。それにしてもパーカッショニストのばかばかしいほど乙に澄ましたクールっぷりがあほくさくて楽しい)
(それにしても、このメタルグルーって、夜のヒットスタジオみたいだな。音はまちがいなくレコードだ。スタジオで口パクして弾くふりして、若者が囲んで踊る。このたわけた音楽番組スタイルって、20世紀固有の文化なのかな? 今は、こういうスタイルってあるんだろうか?)
とまらねぇな。苦笑いしながら、コンセントから抜けているコードをこれ見よがしにぷらぷらさせながら、踊ってたポリスの3人組というか、スティングのツンツン頭を思い出してしまったよ。
ゲレィロンでマークボランが着ているTシャツ(実は長袖だったりして)が気になる。
The Kinks Live 1973 - Part 6 of 7
UKの70年代つながりなのか、こんなのが出てきたが、すばらしい。
僕は毎日窓から世界を見てるんだ。夜更けにはチリチリしてくるけど、ウォータルーの日暮れ時は美しい。
ロッカーの老い方には4種類ある。
1つは老いぼれる前にくたばることだ。マークボラン、イアンカーティス、ボブマーレー、ジムモリソン、シドビシャス、クラウスノミ、ボリスヴィアン、モーツァルト、カートコバーン。たくさんいるな。
1つは、老いぼれる前に人前から姿を消すことだ。ロビンスコット、星飛雄馬。有名になるとなかなかできないらしく思いつかない。ジョンライドンとかも微妙だ。
1つは、見た目だけ老いぼれることだ。ローリングストーンズ、パンタ、デビッドボウイ、ニールヤング、ロバートスミス(姿を消す予定だったらしいけど)、これもたくさんいる。
そして、老成する(=ソウルを失くす)ことだ。見たことないけど(うわさでは、デルシャノンがそうらしい。悲しき街角をボサノバで歌うとか)。
でも、ここに発見した。
The Kinks - Waterloo Sunset。まじですか? でも、これはこれでそれほど悪くも無い。シャララーが物悲しいけど。
Damon Albarn and Ray Davies perform Waterloo Sunset(最初のユーリアリーガットミーがこれまた)
南よしたかとかいうような名前の人とか、フラミンゴのジャケットの人(クリスクリストファーソンみたいな名前の人)とか、レコードで聴いているとすばらしいのに実物が出てくるととたんにがっかりというのがあるけど(もっともおれはどっちも嫌いだけど、この2人は良くネタにされてたので印象深い)、ブライアンフェリーもそうだよなぁ。
最悪の夫だったらしいが、センスとは才能だから、不滅の男だ。
まがいものを見ると、本物を見たくなる。
これが500円か。びっくりだ。
オスカーレバントは、ルービンシュタインのピアノ協奏曲を弾いたレコードを持ってた。下ぶくれのピアニスト。
夢みたいだなぁ。というか、こんな時間か。寝る。
では、謡うぞ!
といきなり法皇は居並ぶ権門貴族をにらみつけた。
ほとけは常にいませども
うつつならぬぞあはれなる
人のおとせぬあかつきに
ほのかに夢にみえたまふ
(大意……だーれもいないと思っていても、どこかでどこかで、ほとけさま、いつでもみんなを見つめてる。仏罰あてよと見つめてる。踊りつかれてすっかり寝込みゃ、夢見る夢見る夢見るぞ、ほとけが出てくる夢見るぞ)
いや、謡っている場合ではありませぬぞ。と、義経は舌打した。
さすが稀代の音楽家、耳も良い。
今のは誰じゃ?
そこで目が合った。
そうか、鎌倉のことか。あのお調子小僧めが東の果てで調子こきまくってぶいぶい言わせているのは聞こえているぞ。そうだ、義経、兵を挙げよ。門出に歌って踊ってくれよう。
遊びをせんとや生まれけむ
戯(たわぶ)れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声きけば
わが身さへこそゆるがるれ
(大意……そうさ、おいらは遊ぶため、戯れるために生まれて来たんだ、間違いない。ほらほらそこらの子供も教えなくても遊んでるじゃないか、えじゃないか。それにあわせて、ノリノリ自然にカラダが動く、そいつがおいらの今様(モダンビート)だ、えじゃないか)
さあ、みなの衆、いっしょに踊れや狂え、さあ謡え!
ゆるがるれ、ゆるがるれ、ゆるがるれったら、ゆるがるれ
(大意……レッツダンス、ダンス、ダンス、ナチュラルバイブではいはいはい)
へい、そこ! るの字を一個とばしたぞ。ゆるがるれ、ゆるがるれ、ゆるがるれったら、ゆるがるれ。
父、鳥羽法皇曰く、
文にあらず、武にもあらず、能もなく、芸もなし
(大意……ニートなやつ)
だが、もののふを好き勝手に顎でこきつかっては切り捨てながらも、誰よりもぶいぶい言わせて調子こいて天寿をまっとうしたのはまことに天晴れである。
という、著名な日本の歴史上のロックンローラーのオムニバスアルバム(梁塵秘抄)のことをいちばんあたらしいのを読んでて思い出した。(追記:良く見たらコメントのせいで新しいに上ってきているだけで、全然新しくなかった)
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