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なんか、異様にやっかいなことが判明して、メールを書いてみたり。
未見だったデスペアを観に20年ぶりくらいにアテネへ行く。いかにもアテネらしい野放図な喫煙所にちょっと驚く。
ガラスのテーブルの上に乗せたグラスに卵を割りいれ、牛乳を注ぎ、シェークするところを上から撮ったり下から撮ったり、水滴がぽたぽた垂れるところとか、生理的に不快になるシーンが延々と続くオープニング。ガラス。
ガラスは、似ても似つかぬ瓜二つの疑似兄弟と出会う仮想的なミラーハウス、居間のソファ、その他、あらゆるところに出てきて、ファスビンダーのルーツにダグラスサークがあることを思い出した。
水道の蛇口からの水滴は最後のホテルの流し(異常に大きい陶器の破片にぶつかる)にも登場。
鉤十字と制服を印象的に使っているが、この時期に可能だったのか疑問に感じる。プログラムには「国際舞台への飛躍」とか書いてあるが、国内での上映を最初から考えていなかったのではないかと考える。
妻のいとこのアトリエのキャンバスの裏の鉤十字(家主の子供がラクガキしたという言い訳をいとこがする)。何度も強調する。
ペーターカーンが扮するミューラーがどんどん過激化して、制服を着てくる。精肉屋を襲撃するSSをカフェから傍観する。隣の席にユダヤ人の老人が2人で談笑しているのを不思議そうに眺めるシーン(何を強調したかったのだろうか)。
似ていないのに似ているという映画上の設定かと思わせて、錯乱状態なのでやはり似ていないのだと思わせて、しかし計画が進むにつれて、ひげを剃り、錯乱状態が沈静化した後に、計画を妻に話すため、本当は似ているという設定なのかと思わせて、訪問してきた刑事が妻に、「しかし別人です」とやはり似ていないと落とすので、笑いを誘う。ユーモア映画とも言える。
しかし、アルトーやゴッホに献じている(あと一人は知らない人)ので、もちろん、意図的である。
ステッキの銘の強調。
フェリックスの裸体の強調。たぶん、ファスビンダーとしてはサービスショットだったのではないか、と想像してみる。妻の不気味な裸体のお詫びとしてとか。
最初はソファに座っているのがドッペルゲンガーで、寝室にいるのが本物。
2回目は、寝室にいるのがドッペルゲンガーで、ソファに座っているのが本物。それを妻の呼び声で示す。
メイドが最初は下着姿。いとこは最初は風呂上がりでバスタオルを巻いただけ。
精神分析医ではないかといとこに言ったあといとこを邪見に追い払う。いとこが戻ってきて男を精神分析医だと紹介する。妻との生活について話し始める。男は、保険を勧める。いとこは高笑いをして去る。
窓から外を眺めると、いとこが画を書いている。
最後、これは映画の撮影なので、私はここを去ると言ってストップモーション。
傑作だった。
はまるというほどのことでも、ないが、
+GAINER―PHYSICAL COMPUTING WITH GAINER(GainerBook Labo)
をそのまま読みながらコードを打ち込むとうまく動かないので、メモ。
こういうことがあるので、初心者(おれはセンサー初心者)本のチュートリアルは難しい。
P.73の、『ProcessingでGainerを使う』だが、のっけのSketch01からうまく動かない。Appletビューアが一瞬起動してそのまま消えてしまうのだ。
Processingの下半分のコンソールを眺めていると、一瞬、Gainerを見つけるが、すぐにBluetoothのポートを探しにいって、not foundでエラー終了していることがわかる。
さらに良くながめるとthread-2というようなメッセージを見える。
これは、おそらくsetupの処理に時間がかかり、ワーカスレッド側とメインスレッド側の通信に失敗しているからだろうと想像する。
であれば、オリジナルの
void seutp() { gainer = new Gainer(this); size(200, 100); }の実行順序を変えれば良いだろう。おそらく、sizeに想定以上の時間がかかっていると考えられる(とは言っても、MacBook Airで試しているので、そんなに箸にも棒にもかからないほど遅いとも思えないが)。
void setup() { size(200, 100); gainer = new Gainer(this); }
で無事、Appletビューアによる表示ができた。以降も同様で、最後にGainerのインスタンスを作る必要があった。
……もうちょっとライブラリのコードは考えたほうが良いような気はするけど。
チュートリアルが終わったので、再現させてみたが、レスポンスを取りこぼしてるみたいだ。Gainerとの通信スレッドがGainerとのハンドシェイクに失敗している(メインのsizeメソッドとかWindow生成とかに引きずられていると考えると素直だ)ので、次のポートを見に行っているのだろう。うまく行く場合は、Bluetoothのポートは見ていない。
あと、P.77の実体配線図が間違っている。最初、入力が取れないので、壊れているのかと思った。+5Vの線を左の島と結ばなければだめ。(P.68の図などでは正しくなっている)
というか、ことここに至って、正誤表を探すべきと気づく。
あった。Prosessingのバージョンアップによってsizeを先頭で呼ぶように変わったというのが正解なのか。そりゃわからんな。
実体配線図の間違いについては、配線した人のミスということでおさまっているところがなんとも(どうも質問者も、自分で気づくべきだと思ったのかも知れない)。
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