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日々の破片

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2008-08-23

_ ブランドの苦労

新しいブランドが出てくると、何か勘違いする人が湧くという話かも知れない。

【IDF 2008】「ネットブックとノートPCは別物」と強調する背景

内容そのものもえらくおもしろい記事なのだが、ノートにはAtomじゃなくCeleronを使ってくれと言わざるを得ないというところで思いつくことがいくつかあった。そういう声で困る人がいる可能性は十分にあるからだ。

NT3.1がぼろぼろでNTのイメージが定着しているところに、とあるプラットフォームの計画があり、コンシューマに人気爆発のWindows95を使おうとされて(OEM価格も違うわけだが)、あやういところでNT3.51をキープできたとか、わけもわからずにNT系列ではなく最新ですよのCEになってしまった(OEM価格も違うわけだが)とかだ。

Atom N270は、消費電力を大幅に下げることを至上命題として、回路設計をゼロから見直して設計した。その結果、従来のノートパソコン向けシングルコアCPUであるCeleron Mと同等の性能を維持しながら、熱設計電力(TDP)は2.5Wと、従来のノート向けCPUの半分以下に低減した。さらに上述のようにCPUのパッケージ寸法が小さく、調達コストもCeleron Mの最低価格が86米ドル(1000個調達時の単価)であるのに対し、Atom N270はわずか44米ドル(同)と半額近い。

「同等の性能を維持しながら」「調達コストも」「半額近い」

なんといっても怖いのは「同等の性能」だ。

(多分、本文にあるとおりタスクスィッチあたりなのだろう)

コンシューマ的には実際にモノが出てからわかるわけだが、Atomで15"ノート作れとか言われて青くなっている技術者がいるかどうかが知りたいところだ。

MSとIntelは異なる会社で異なるブツを作っている。Pentium-MとPentium4の時のようにノート用CPUのほうが実際のところメインストリームよりもげふんげふん、みたいなこともあったわけで、Atomで15"ノート作れと言われて大喜びという可能性もあるわけだし。

逆にどれだけすばらしいのかと思っていたCrusoeが本気で泣けるほとどすばらしすぎたということもあったなぁ(こちらは別会社だが)。


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