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翔泳社の野村さんからRails Wayをいただいた。
ゼド・ショウ曰くのいいやつオビーのRails本だ。時期的には1.2の頃に、edge Railsを使って2.0についても記述したということで、既に2.2が出ている以上、微妙に時期がずれているようでもあり、普通にRailsを使うには別段問題ないようでもあり、というところだろう。
一通り眺めた感じでは、確かにオジーはいいやつらしく、広い話題をまんべんなく取り上げ、バランス良くRails Wayについて書いているようだ。序文ではDHHが「Railsで何かを行う方法だけでなく、そのように行われる理由についても理解する必要があります」……「RailsでHello Worldを作成する方法なら1人でも習得できますが、Railsのゲシュタルトを知り、理解することはそれほど簡単ではありません。ObieがこのRailsの旅で読者を助けようとしていることに拍手を送ります」と、Rails Way重要、オビーはそれをやっていると書いている。
分厚い本だが、一番力が入っているのはActiveRecordで140ページ近く(といっても600ページ弱の本だから1/4というところだ)をさいていて、ここだけで1冊になりそうな勢いだ。
2.0という点では、RESTとリソースに1章使っているところが目立つ。
あと、オジーはRailsConf2006で唯一のフィクスチャを気に入っている人らしいが(自分でそう書いているのだからそうなのだろう。というか、そんなに嫌われているんだろうか。僕も好きなんだが)、テストについてもかっちり書いている。特にRSpecとRSpec on Railsプラグイン(この本はプラギンとは訳していない)について20ページほど書いている。まとまったものとしては、多いのではないかな。
個人的には、僕が書いた2冊目のほうの10日本を教科書にして、Rails Wayを参考書にして学習するのが中庸なRails学習だなぁとか思った。
Rails Way (Professional Ruby Series)(Obie Fernandez)
というわけで、チュートリアルには1.2ベース(2.0への対応については付録PDF)だけど10日本をどうぞ。
10日でおぼえる Ruby on Rails入門教室(arton)
あと、この本(Rails Wayではなく10日本)についてアマゾンでは誤植が多いと書かれているけど、特にレビュアーの岸田さん(@kisではない)と編集のお二方のご尽力もあって、奇跡的に少ないので(現時点で3個だし、そのうち2個はある意味、不可抗力的な突発事項に由来している)、不思議だ。
構成上、章ごとの練習問題をゼロベースにしようがないので(フルスタックだからだが)、その章で作成されたソースを発展させたり確認したりを練習問題で行って、次の章ではその状態で開始する(解けなかった場合は解答を参照してソースを更新した状態で開始する)のが、ソースコードが手元と本で異なるので誤植と誤解されたのかなぁとか想像しているのだが。この方法はそういう点であまり良くなかったのかも知れない(でも、練習問題をまじめにしたらソースは変わってしまうわけで、どうするのが良かったのかなぁとか考える)。
ジェズイットを見習え |
どのあたりに誤植(と思われる部分)があったのかブログでもなんでも報告してくれると集合知という意味でも意義がありますねえ。どのあたりだったのでしょう。<br>確かに練習問題を反映する・しないでとまどうところはありそうですが、注意喚起はあったのでそこまで問題ではないようにも感じますが。<br>難しいですねえ。