著作一覧 |
訳しようがないらしくて石井桃子がすっとばしているところを子供が見つけた。
というか、冒頭なのだが、興味あるところだけ拾い読みしていたので、気づかなかった。
たぶん、こんな感じ。というか、ウィニーって、ウィニーのイメージが強いから、まったく予想もしなかったが、女の子の名前なのだ。
(手元に本がないので、いい加減)
「この熊の名前は?」と、訊くとロビンは答えた。
「ウィニー・ザァ・プーだよ」
「あれ? この子は男の子じゃないの?」
「もちろん、男の子だよ」と、ロビンは、ばかじゃないのかとでも言うようにこちらの顔を見る。
「でも、ウィニーって……」
「ウィニー・ザァ・プーだよ。ザァっ(ther)てどういう意味だと思ってんの?」と、ロビンは勝ち誇って言い放った。
なんというか、翻訳するとこんな感じかな。相手は幼児だから。
「この熊の名前は?」と訊くと、太郎は答えた。
「山田花子くんだよ」(苦しいなぁ。theがつく女性がいても良いからこれはわかりやす過ぎか)
「山田の花子だよ」(物語の世界には、森の石松とか、八丁堀の甚五郎とか、暗闇の丑松とか、松の市とか野郎しか出てこないから、「の」は男につくと考えている)
みたいな感じか。
で、子供は、therという言葉に男の名前という意味があるのか、と考えてわけがわからなくなったのであった。おれは、theの幼児語だと思って、上のような解釈をしたのだが、実際のところ、therという言葉があったりして(いや、無いから、タイトルはtheになっているのだと思う)。
ジェズイットを見習え |