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ロメールを観に京橋のテアトル銀座。
17世紀の文人が5世紀のゴロワはこんなもんだろうと適当に想像して描いた牧人たちの世界という無茶苦茶な話を、ロメールがいい加減にロケして作った映画。ペルセボーほどいい加減ではなく、ちゃんとロケハンしたらしい。で、最初に、5世紀当時の面影を残す風景は失われてしまっていたので、原作が指定しているなんとか地方はあきらめて別のところで撮ったとかもっともらしいクレジットが入る。
で、主役のセラドンが愚直な男で、そのせいで川に身を投げて、ニンフと呼ばれる神女達の館の主(で、それがニンフォの語源となるのかなぁ)に拾われて、しかし脱出し、ドルイド僧とその姪かな(大活躍)のはからいで神殿建築(といっても、日本の竪穴住居をもっとラフにしたようなものなのだが)を行ってとか、物語は進む。
字幕は、「おお、美しき羊飼いよ」のような擬古調を交えるし、しゃべっている言葉もそんな感じのような、適当に現代語にしているような、役者は明らかに不自然なシーンではへらへら笑いながら、いつものリアリズム(音楽もいつものとおりに、歌えば歌うし、楽器を奏けば楽器が鳴るリアリズム)で、観ている分には相も変わらずえらく楽しい。
もう疲れたから監督業はやめるそうだが、記念すべき最後の作品に何で、この作品を選んだんだか、最後まで人を食った爺さんだな。
(系列としてはピエールルイス(こいつは20世紀かな)のビリティスの唄みたいな感じなんだろうけど(舞台を過去にすることで自由にエロを描くという手法)、もうでたらめし放題で、顎が長すぎてベールが突っ張っているところとかおかしくて死ぬかと思った)
で、ロビーのちらしを眺めていたらクエイ兄弟のDVDがばかばか売られるらしい。アマゾンにもいくつか出ている。すさまじい定価がついているので、買うならアマゾンかな、という気はするが、しかし、1000セット限定のコレクターズDVD BOXはアマゾンには現時点では出ていない。
ストリート・オブ・クロコダイル(大鰐通り)が収録されているVHSは持っているけど、買い直したほうが良いように思うので、たぶん、買うのだが、DVD BOXがいいなぁ。
ブラザーズ・クエイ ショート・フィルム・コレクション [DVD](ブラザーズ・クエイ)
おれは相当気にいったので、ピアノチューナー・オブ・アースクエイクも買っておきたい(と考えると、やはりDVD BOXか)。
で、予告編で、カトリーヌドヌーブが出て来て、傘屋が出て来て、ルグラン節が鳴り響く。観たことないので、今度こそ観たい、シェルブールの雨傘だ。
しかし、すぐに続けてカサベテスじゃなくてジョージチャキリスがにたにたしながらオレンジの服で椅子に逆向きに腰かけて、逃げたインドかぶれの女の子の代わりに双子をくどくシーン、で、OKのカット、そのままトンピリプ、トンピリペ、トンピリパピプペポの歌かと思うと、予告編だからだろうがいきなり冒頭のバレエ教室のシーンが始まり、私たちは双子の姉妹の歌が始まり、ラブチェアで脚を使った双子のハートのシーンとなり、何億倍も心がゆれ動かされる。やっぱ、おれは、ロシュフォールの恋人たちが好きだ。おれの一番好きな映画だなぁ。というわけで、シェルブールの雨傘はどうでもいいから、また映画館でロシュフォールの恋人たちを観られるという事実に嬉しくなった。
ロシュフォールの恋人たち [DVD](カトリーヌ・ドヌーブ)
本当に、おれは、ゴダールよりもロメールよりもトリュフォーよりも、ドゥミが好きだなぁ。
(たぶん、ロシュフォールのマクシミリアンのパートがうっとうしいので、シェルブールのほうは、きっとこのパートと同じようなトーンなんじゃないかと想像して敬遠しているわけだが、機会を逃すとそのまま観られなそうな気もするので、シェルブールのほうも、たぶん観に行く。しかし、やはり、ロシュフォールのほうが観たい。まったく何百回観たことか)
ジェズイットを見習え |
とうの昔の二日前、2つともアマゾンで予約しました。
へへ、とするとDVD-BOXというのは無しですね(ベンヤメンタ学院も入ってるんですよ)。というのはともかく、とちぎRuby会議、楽しみです。
そうなんですよ。そういうことになります。ベンヤメンタ学院は当然単体発売すると見ているんだけど…とるびいどうしよう。
当然、単体発売されます(アマゾンでは4製品のうち、特に出そうなやつだけ(店頭より安価に)売るということなんですかね)。<br>>とるびいどうしよう<br>……どうなるんだろう(わくわく)