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上野でカポディモンテ美術館展。
困ったことに固有名詞がまったく覚えられないので、誰がどうだかはまったく思い出せない。
ポスターにも使われている左を少し引いてこちらを見ている女性の画はすばらしく美しかった。
宗教改革があって、マグダラのマリアが着衣に変わったとか。
乳房を切り落とされた聖女の画が3種類あって、最初のやつはエジプトのマリア(老婆)と対応している若い女性なので、まんなかに幼子を配して19世紀末のモチーフみたいだなぁとか、2番目のはまるで革命の女神のような美しい構図。鎖でつながれているだけなのだが、高々と上げられた腕の白さが光をもたらしている。3番目のは血まみれの布で胸を覆っていて、哀しげな素晴らしい表情。
表情といえば、不思議な蝋細工の苦悩する表情。
冷器の裏側にまでしつこく描かれた絵。
スペイン人の光の中でぼやけた(誰か)。
異様に躍動的な追っかけっこ。
エルグレコは同じ時代にあって一人異なる。
極初期の服の不思議な(ネガのような)表現。
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