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こないだロイヤルオペラ観にNHKホールに行ったら、すさまじい人の波でホールから出られずに驚いた。
出入り口の作り方が悪いのかなぁとか思ったが、ずいぶんと広いエントランスだからそれはないだろう。
というわけで、気になって良く行くホールを調べてみたら、結構、おもしろかった。
NHKホールは客席数が3601。
東京文化会館は客席数が2303。
新国立劇場は客席数が1814。
ゆうぽうとは客席数が1803。
NHKホールは群を抜いてたくさん入るんだというか、オペラパレス2つ分だよ。
NHKホールで全部で10日間、平均入場料50000円で公演をうつとどうなるだろうか。50000×3601×10で、18億円。オーケストラとコーラス、舞台回り、衣装係とかのスタッフが総勢300人としてミソもくそも一緒で日当10000円に宿泊費として東京だから15000円出すとして10日間(ということは3週間として実質20日間で)の人件費が9千万円。その他、飛行機代と荷物の倉庫を借りるとかで300人の飛行機代を値切って10万円として3千万円と倉庫とホールで良くわからないから適当に200万円×10+100万円×20として4千万円くらいで、合計7千万。結局スタッフが300人だと1億6千万円。指揮者とスターを6人として、いくら払うものかわからないが、ホテルや飛行機だってクラスが別のはずだから、日当を100万円でホテルは1泊20万と見て(でも拘束料は払わないとして)(1千万円+400万円)×6で84百万円で、ここまで合わせて2億5千万円が経費。すると差引15億円強が入ってくる(当然、そこから社員に払ったり関係者に払ったりPR売ったりして経費が出ていく)。
これが、ゆうぽうとだと、同じ入場料50000円でも50000×1803×10で、9億円から2億5千万(ホールの費用は違うが、なんか誤差のような気がする)を引くので6億5千万が入る。ということは出が変わらないのだからホールのキャパが大きければ大きいほど利益も良くなるわけだなぁ。
(すでに出来上がった連中と演目を連れて来れば、大ざっぱな計算では利益は出そうだが、演出から舞台装置作って、リハーサルしまくって新人を養成してそのための場を用意して……とやるとあっというまに足が出るのもわかるような気がする。ってことは、生でやっても複製芸術のおいしさというのはあるのだな。とかにも気づいてしまった)
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