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日本三層構造がどうしたとか、爺さんをさらに働かせると若者の正規雇用がどうしたとかいうような言論を眺めて不思議に思うのだが、そう言えば指示待ち世代論みたいな言説があったなぁと思い出した。だいたい、世代論って、文化的なことを別にすればたわ言としか捉えていなかったのだが、もしかするとそれなりにせいこくをいていたのかもしれない、というかiPadの日本語変換はいささか教養に欠けているようだ。
ケーキがなければ煎餅を食べればいいじゃないと言われるまでもなく、なぜ新しい産業を作るという方向に話が進まないのだろう。もちろん、新しい産業を作り、雇用を創出している人たちがいる。
こないだ、大場さんと話していて、GREEに2000人だかの社員がいると聞いて感動した。
爺さんが既得権益で正社員の位置からどかないから、おれがガミを食っているというようなくだらない泣き言をたれている連中がいるかと思えば、市場を興してかっちりと雇用を創出する連中がいる。
新しい市場に金が流れれば、爺さんを勤めている会社から追い出して雇用を創出するなんていう何の進歩も発展もない能書きなしに、古い市場に金が流れなくなるのだから、爺さんもろともその市場にいるプレイヤーは消え去る道理だ。
それは、起業するというのとは違う。向きを変えるということだ(もちろん、そういう尻馬に乗ることを潔しとしない人がいるから、新しい市場が興るのだが、そういう人はいつの時代でも比較的少ししかいないので、全員がそれをするのは無駄っぽい)。
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