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いすみ鉄道社長ブログが評判だったので、読んだ。団塊の世代の旅行需要、 団塊の世代の旅行需要 その2
確かにおもしろい。2のほうが読み物としては文体の良さもあって、読ませるし(だから評判となったのだろう)読者層的に点が稼げる内容なのもわかる。が、1のほうが、ビジネスクラスの新しい売り方を考えたという点でよりおもしろい。
そこでふと、そのタイプのビジネスは国鉄(時代のはずだから国鉄で良いのだ)がやっていたんじゃないかと気づいて、鉄道ネタについては信用できるja.Wikipediaで調べると、「 フルムーン夫婦グリーンパス」として挙げられていた。読むと、1981年開始だ。むしろバブル期めざして作られたことがわかって、さらにおもしろい。
・バブル前の引退者の旅行(1980年代)
→それほど稼げなかったので国鉄でフルムーン(大正生まれ)
・バブル後の引退者の旅行(1990年代)
→バブルで稼げたのでビジネスレジャー(昭和1桁生まれ)
・?(2000年代)
→(1930~1940年代はあまり生まれていないか死んだので特に話題にならない)
・今ここ(2010年代)
→団塊の世代の旅行需要(1950年代)
旅行業界のことは全然わからないが、上のリストを見ていて、ふと、不思議になる。
常に夫婦が単位だ。
フルムーンについてはわかる。逆に家族関係から解放されるべきか、または核家族化という風潮が完成した時代だからだ。
ビジネスレジャーについてもわかる。それまでの高度経済成長期の夫婦関係を取り戻そうという流れが見えるからだ。
しかし、2010年代はもう一つ別の切り口があるのではないだろうか。
つまり、老夫婦+孫(せいぜい小学高学年まで)の旅行+中年夫婦の旅行という2世代同時の別行動旅行だ。
2世代で行先も別々から、宿は同じ訪問地が別、仲良く全員一緒まで、3種類のパターンが作れる。
中年夫婦と孫の分も、懐は老夫婦が持つということで。
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