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さて、先週の木曜日、猫の保護者が姉妹猫を連れて来訪。ペットショップから買うのとの一番の違いとなるのだろうが、こちらを里親として問題なさそうかどうかチェックが入る。基本的には(風呂場だとか火を使う場所などの例外があるからだが)どの部屋にも自由に入れてやること、つまりどの部屋もそれほど危険が無いようにしていることであるとか、外へ脱走しないようにどうプランしているかなどであるとか、受け入れ準備ができているかとか、猫嫌いの家族がいないかどうかとか。
正直なところ、里親会で言われるまで、家の中に細かくチェックが入るとは想像していなかった。商取引でないだけに、実にシビアだと感じた。保護者にとってみれば、虐待用(その飼育方法では結果的に虐待となる場合を含む)や(ペット目的以外がほとんどだろう)転売用に引き取ろうとしているかどうかのチェックだし、里親から見れば一番のリスクは家の隅々までアカの他人に見せなければならないことだろう。どちらもお互い悪しき魂胆があった場合にダメージが大きい。
トイレやエサを置いてある部屋から別の部屋へ移動して話をしていると、一匹のほうがやたらとハンドル式シュレッダーの透明の紙屑受けをのぞき込んだり(他にもいろいろ見物ものはあるのに)、そわそわし始める。シュレッダーの中に特に興味を持つといえば、中身のショワショワだし……ということはトイレかな? と、トイレを元の部屋から持ち込むと、早速使い始める。お、素晴らしい(猫が飼育特化型動物なのは排泄に法則性があるからで、とにかく隠せるところを利用するからだが、それにしてもちゃんと見つかるまでそれなりに我慢しているのは立派なものだ――というような本能を持つまでの間にさんざん排泄中の無防備状態や排泄物から住居を特定されることが原因で食べられてしまう歴史があったのだろうけど、人間にとって都合が良い方向へ進化したものだなぁ)。
で、ワクチンや診断にかかった費用などを保護者へ払い、誓約書にサインをして取引完了。
見ているとずいぶん保護者になついているようだったが、置いていかれるとあっさり鞍替えする子猫たちであった。
それにしても、保護された猫を引き取り、里子へ出せるようにちゃんと躾けて、人嫌いにならないように大切に可愛がって育てて、可愛いまっさかりのところで最終的(理想的)には里親に引き渡すのだから、保護者ボランティアというのは大変だ。ここまで育ててくださってありがとうございました。
さて生き物怖がりの妻だが、2~3日は猫が近づいてこないようにおそるおそる生活していたようだが、少しずつ近づいて行けるようになり、抱っこはできないが、床に寝そべっている状態なら撫ぜられるところまでは慣れたようだ。しかし傍で見ていると、扉を恐る恐る開けてきょろきょろしたり、何かシャカシャカ物音がするとビクンとしたりするので、猫親分みたいでもある。
ジェズイットを見習え |
ボランティアさんによっては条件が厳しいところがありますよね。共働き不可とか、1頭飼い不可とか、乳幼児不可とか。うちの猫はそこまで厳しくないところから譲り受けましたが。
matarilloさんも里親だったのですか(なかーま)。共働き不可(=誰か家に居ろ)は月齢によってはしょうがないかなぁとは思いますね。僕が里親になったところは、中程度と言っていました。