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両親の家で作っている巨峰を貰って来た。作っているといっても農家ではないので、軒先の葡萄棚だ。
見ると、どの房も葡萄らしい逆三角形にならず、房の中ほどに実がついていないゾーンがある。なんとなく毛を刈られた猫みたいな雰囲気だ。
どうも、重曹をうまく使わないとそうなるらしい。ということは農家ではそういった手入れをしているのか、それは厄介なことだなと考える。
さらに、種無しにする方法がおもしろいと聞かされる。
開花のちょうど10日前にある薬剤を塗布するらしい。その薬剤は人間でいえば経口避妊薬に相当するものなので、種ができなくなるとのことだ。しかも10日というのがミソで、早すぎても遅すぎてもだめらしい。というわけで、開花10日前というのは素人には判断できないので種ありだと言われる。
葡萄の何がいやかと言えば、種の面倒くささで、間違って齧ると歯ざわりが実に良くないうえに、まずい。
そこで、提案してみた。10日前より早くても遅くてもだめだとは言え、10日前にも塗布できてればよいのではなかろうか? であれば、とにかく毎日塗れば、10日をカバーできると思う。
一瞬、良いアイディアと思ったようだが、すぐに否定された。まず、その作業が面倒なのに、それを毎日やるというのはやってられない(たかが、葡萄棚とは言え、それなりの量はある)。次に、食べても害はない薬剤とは思うが、それを連日塗布することは想定外の使用量となりどんな悪影響があるかわからない。まあ、それはそうかも知れない。
ジェズイットを見習え |
ジベレリン処理ですね。<br>これ見るとそこまで厳密ではない感じがしますね。(開花ではなく満開時期にということらしく)<br>http://www.mitsui-agro.com/product/html/6007.html
あー、開花前に塗布するってどこにだろう? と思ったのですが、満開前ということなら納得ですね。
ジベレリン処理は、大雑把に言うと早すぎると葡萄の粒が小さくなり、遅すぎると種が出来ます。適切な時期は品種によって違います。農家にとっては大変な労働なので、私などは葡萄は種ありでいいよ、とか思ってしまう…。
確かに大変ですよね。液を入れたコップを持ちあげてひとつひとつ浸していくわけで。
それは大変ですね。首が痛くなりそうな。