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日々の破片

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2014-03-29

_ 知性の敗北について

自分のことを棚上げしないととても書けないことではあるが、4月が近づいて新入社員とかが見えてくるからか、IT関連の業界の人に対して~を学べ系の記事(ブログ)が目につくにようになってきた。

そこに、どうしようもなく、ダメな言質を見かける。ひどすぎる。常識もなければ良識もなく、つまりは知性のかけらも見られない言葉だ。

まず、その時の旬の技術や、基礎的な知識についてのお勧め群、これらは良い。というよりも、そういう業界なのだから当然だ。それがもしかしたら一過性で数か月しか持ちそうもない流行りものだとしてもだ。

問題は、「英語を学べ」というやつ。

技術書は翻訳は遅いし不正確だから原書で読めとか。

そのての言葉たちだ。

まさに負け犬の遠吠え、敗者の論理、敗北主義者の泣き言だ。

いやしくも、きみたちは、コンピュータ技術者だろう? 違うのか? 違うならば、ご意見はご無用。何もわかっていない人は口を噤むべきだろう。ちなみに噤むは「つぐむ」と読む。「つむぐ」と読み間違えて言葉を紡いでしまったのかと教養を疑わざるを得ない状況だ。

コンピュータ技術者であれば、正答はひとつしかない。

コンピュータ技術を利用して、機械翻訳をするから、英語は学ぶ必要はない。

そこから出発しなければ話にならない。何のためのコンピュータだ?

で、「とは言っても、まだリアルタイムな音声識別は……」とか「リアルタイムな音声合成は……」といった制約があるから、ヒアリングとトーキングは学ばないとね。

あたりまでなら許容できる。

ところが、技術書を読むなら、とか、技術書の翻訳は遅いから、とか、はなから相手にしているのが、読み書きの世界なわけだ。

これを技術的敗北主義と言わずしてなんと呼べば良いのだろうか?

それにしても何の疑念も持たないのかね。その程度にしかコンピュータ技術のことを重んじていないのかね。だとしたらおこがましい発言だよなぁ。


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