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消費者市場ではフラッシュなどを除けばとっくの昔に死んでいるが、業務用としても死んでいる。
最近、やっとそれが動きが遅いところでも理解されはじめたようだ。と、とあるシステムのアーキテクチャを見て感慨深かった。
死んだ理由はいろいろあるが、一番重要なのは、結局のところマシンとそれを取り巻くパワーの向上によって、JavaScriptがまともな速度で動くようになったこと、ネットワークが速くそこそこ信頼性が向上したことだ。
それにともなって、各種の規格に対する知識が雰囲気として知れ渡って来た(正確に理解している層は最初から正確に理解しているわけだが、そうではなく、なんだかわけがわからないと考えている上に調べる気も知る気も無い層が、なんだかありふれていて普通に手が届くものだという曖昧模糊たるコンセンサスが生じたということ)ことが挙げられる。それが証拠に初心者ですけどごめんなさいみたいな人も普通に関数をファーストクラスオブジェクトとして扱っているではないか(重要なのはSSLだけど)。
それに比べればXMLよりもJSONのほうが扱いが楽だとか、RESTフレームワークが簡単に利用できるというようなことは、比較的どうでも良いことだ。
1997年から18年、多くの国では生まれた子供が選挙に参加できるだけの歳月がかかったのだなぁと考えると、原理的なところはほとんど変わっていないことに驚くが、最初に書いたように一番重要だったのはマシン能力の向上で、それがあって初めて実用的になったRPCからサービス(密結合から疎結合)へのシフト、HTTPというプロトコルのシンプルさ、HTML-DOM-JavaScriptによる標準化、この3つですべてが賄えるようになったのだった。(ActiveXコントロールは、密結合、独自プロトコル、非標準アプリケーション(UI)制御をWebプラットフォーム上で実現するための機構だったのだから、それはそうだ)
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