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声がおっさんというのは予告編で知っていたが、単純にサトシを黒人の少年に置き換えたお話くらいに考えていたら、いきなり保険会社の下っ端が友達に言われてカラカラを捕まえようとして失敗する話でなんじゃこりゃと思った。
保険会社のうだつの上がらない下っ端が主人公といえばグレムリンなわけだが、全然似てないが、似てなくもない話で、作家はジョーダンテなんかまったく意識も何もしていないだろうが、ハリウッドには保険会社の下っ端というコンテキストがあるのかなぁ。
えらそうな会社の重役がいるビルに上昇して執務室に入り込むところはブレードランナー風だったり(そもそも偉くない人が、高層ビルの偉い人とさしで話すというのはディックの小説のパターンだな)、全然頭を使わずに状況と文脈を映像化しているので、つまらなくはなかったし、最後に、ああ、そういうお話だったのかと思わせたところはうまかった。
使われていない子供部屋のピカチュウの耳がはえたベッドが泣かせる。
フシギダネが役得だ。
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