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妻と丸の内TOEIに「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を観に行く。
銀座線で降りて確か昔プランタンがあったあたり(全然丸の内じゃないので、妻とやたらと歴史がある映画館だから、有楽町(そもそも数寄屋橋という呼び名もあったし)よりも丸の内のほうが通りが良い時代に命名したのかなぁとか話ながら)だと地下をだらだら行くと、数段程度の階段がそこら中にあって、どうにも造りが良くない(あるいは歩兵の進軍を止める目的とかあったのか?)と考える。というか、割と通ることはあるのだが、工事中でやたらと狭かったりするので気になったみたいだ。
で、最初入ると数人しか客がいなくて、ちょっと驚いたが終わって外に出るとそれなりには入っていてなんとなく安心した(去年で終わりのはずの特典絵葉書をまだ配布しているってことは、集客がいまいちなのかと心配になったのだった。とはいえ、防空壕の中の集合写真みたいな絵葉書で、なぜこれを配るのか? と不思議ではある。受け取らない人もいるんじゃないかと言うと、妻は家族の収まりが良い構図だったからかなとか言うし、それはそうかも知れない)。
()無しとの一番の違いは、自分が代替物ではないかという感覚で、()無しでは義姉の子供を死なせたことが広島へ帰ることの一番の理由だったようなのが(子供ができないことも理由だったのかも知れないが)、随分印象が異なる。
次が枕崎台風の襲来で、こんなにすごい被害をもたらした台風について全く知らなかったのがある意味驚きだった。踏んだり蹴ったりのようだが、残留物質を洗い流したというような記述も見るので必ずしも悪いことばかりではなかったのかな(いずれにしても住民にとってはたまらん)。
おれにとっては一番観ていて辛いのは、被爆してガラスで針鼠みたいになった母親と子供のシーンなのだな、と今回も思った。居場所があるというのは本当にありがたいことだなぁ。
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