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Twitterで『在日中国人が通う中華料理店に「有名店」がほぼない理由』という記事がおもしろくてツイートしたら@takekazuomiが(多分)「池袋 中華料理 評判 最高」を中国語に翻訳してぐぐったら出てきたと凡記 西安肉夾饃という店を見つけてきた。
では行ってみるかと、@atsushienoと3人で食べに行った。
池袋を山手線に沿って北へ進み平和通りというのに入ってどんどこ行くとラブホテル街になって、合間合間に中華料理店が何軒か出現し始めた。
ちょっと早く着いてしまったので、あたりをうろうろしたら妙にいかした連中が行列して地下へ続く階段の前にいるビルを見たがライブハウスなんだろうか?
で、店の前に行くと電信柱のところに灰皿が置いてあって、髪をきれいな紫に染めた人とメガネ白シャツの人がタバコを吸っていたので、おおアジアっぽいぞと中に入った。
軽食屋で基本はサンドイッチみたいなやつが(中華風ハンバーガー?)有名っぽいが、他のテーブルを見ると家鴨の皿を食っているし、メニューにもやたらと種類がある(1皿500円前後なのでラーメン屋の餃子みたいな感じだ)ので、とりあえず揚げたやつと、舌(食ったことないし)を頼んだ。あと、西安風らしき蒸した羊というのがあったのでそれも頼んだ。
舌は人の字の骨(下顎かな?)の真ん中に舌があって、ほーこういうものですかと思ったし、美味しいが、日本では日常食べないのもわからないでもない。骨までは食べられないので手を使わないとうまく食べられない。
一方、蒸し羊は、蒸し物だと思っていたらスープの上に白いのが浮かび、一か所に赤い調味料を落とした料理で、???と思って食べると白いのはパンで、あーと記憶が浮かび上がる。
以前本郷で食ったむちゃくちゃおいしいやつだ。「蒸し」は誤訳でパンのことだな。本郷の店と違って最初から千切って浮かべてあるので手が熱くならずに良い。この料理(羊肉泡糢――なんでも日記にはつけておくものだ)、やっぱり好きだな。というか、ちょうど10年ぶりの羊肉泡糢だったのか。
で、その後は家鴨の心臓(炒めものかと思ったら燻製状態のやつでこれも美味)とか、腐竹(何かと思ったら湯葉だった)とかいろいろ食った。
しかし、デザートの類が無い(米プリンみたいなのがあるような雰囲気なのだが品切れだった)。
というのもあって、@takekazuomiが寄るというので友誼商店という中華の食材店に向かう。池袋北口下りてすぐの好立地のぼろぼろのビルの中で、これまたおもしろい。
冷凍食品売り場に家鴨の舌(やっぱり顎の骨が付いている)が売っていて、なるほど普通に売っている食材なんだなと思ったが、価格を見ると、凡記 西安肉夾饃はすさまじく良心的な価格か、またはこの店との共同仕入れなのかという値段(要は、友誼商店で購入して店で出すと倍以上の値付けしなければやってられなそう)で、ちょっと驚いた。なるほど、凡記 西安肉夾饃は良い店なのだな。
腐竹も売っていたが、昆布みたいな感じでしわしわにした一反木綿を折りたたんで袋に入れて売っていておもしろい(ここでは湯葉と訳語がついていて、やっぱり湯葉だったのかと納得したが、湯葉と腐竹って隣国同士で全然異なる言葉なのはおもしろいな。というか豆腐は腐だから、発酵食品の意味として竹とは?)。
やたらと月餅が安売り(でも高価。1つ400円前後)しているのを見て@atsushienoが月見が終わったからだなと言い出した。25日のクリスマスケーキということか。これらは良いもののはずと言うので、適当に1つ買ってみた。家で妻と食べようとナイフで半分に切ったら塩卵が出て来て、なるほど、お月見用というのはこういうことかと思った。おいしかった。
その後、併営の友誼食府に行ってようやく@takekazuomi好みの臭豆腐を食べる(西安料理ではないので凡記(どういう意味なんだろう? Google翻訳だとファンキーという日本語になるが、ファンキーは発音はともかく意味としては無いんじゃないか)のメニューには無い)。
ここはフードコートなのだが、店内でのみ通用する青いプリペイドカードを購入する仕組みで、なんでそんな面倒なこと? と思ったが、今になって思うと、店員がいっさい日本円の種類や日本語の数値系を知らなくても会計できるからだな、と気づいた。
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