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これは抜群。あまりに良かったので、帰りにボックスオフィスで千秋楽のチケットも買ってしまった。
まず、指揮のベニーニのテンポ感が抜群でなんかベルディを聴いているぞ感が楽しい。歌手が相当カデンツァを入れているが(あまりにうまく合っているので指揮者側の要請なのかな?)、それも合わせて気持ちが良いリゴレットだ。金管も(なんか一か所??となったところがあったが)とても良い。とにかく聴いていて気持ちが良いのだった。
サージという人のコスプレ+抽象舞台装置による演出も良い。廷臣(佞臣)たちの動きが良い(とはいえ、ネズミの扮装する演出も好きだが)。
リゴレットのフロンターリは急な代役をものともしない貫禄で良いし、ジルダのトロシャンはとにかく声量があるのは良いことだのような抜群なジルダ。というか、中音域が実に豊かで聴いていて気持ちが良い。マントヴァ公のリヴァスはちょっと英雄的でぶっきらぼうな歌だが悪くはない。というか、妻屋のスパラフチーレも実に良いし、歌手も抜群。
それだけに復讐してやると字幕だけがさびしく流れるモンテローネがちょっと残念。
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