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プラトーノフ作品集をナニゲなく手に取ってぱらぱら見たら、最近まったくお目にかかることがない馥郁たる言葉が綴られていて思わず買ってしまった。そのままタイトルも見ずに最初の作品を読んだのだが、あまりに荒涼たる心象に魂を揺すぶられて心がどこかへ飛んでしまったかのようだ。ラストは本来果樹園によって緑がもたらされる希望で終るはずなのにどうしてこうも寂寞たる思いで終るのだろうか?
清潔な中東の砂漠と質感を異にする中央アジアの粘土砂漠では吹く風もどことなく湿り気を帯びて死者の魂も枯れた湖の底に澱んでいるかのようだ。
だからソヴィエトの官僚は正しく評価したとも言える。ここにはミライへの希望などどこにもなくただ砂漠の空虚さと生きる希望にへばりついてはぼろぼろと剥落させていく固いしかし不安定な大地が描かれているだけなのだ。
とまあ、読んでる最中に一瞬はエレンディラみたいだなとか神話的な話のようにも思ったのだが、そんな豪快なもんじゃなかった。
世の中は広いし歴史は長いし、すげえやつもいるもんだ。
いじりついでにAmazonプラグインを導入してみようと思ったら、アソシエイトプログラムってのに入らなきゃだめだとわかった。まあいいか。って審査があるんですね。
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