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モローを子供と見に行った。
出口のミュージアムショップにボッスのクリーチャの模型が売っていてちょっと欲しくなった。買わなかったけど。
で、子供が興味を持ったので家にある画集をちょっと見せてやったり。しかし買ったときはネロほどじゃないが(生きてるし)結構苦労したのだが、アマゾンで値段を見ると当時より更に値上がりしていてちょっと驚く。5万円台か。でも20年前の3万8千円よりは相対的に安いかな。
それにしても本物はすごいな、とモローを見ながらつくづく思った。たとえばヘレナの絵だが、手元の画集ではまったくわからないことがいくつもわかったり。他の女性と異なり、本当に顔を描いていない(絵にも書けない美しさ?)のだが、にも関わらず鉛筆による下書きはあって、その上に白を塗っているため、良く眺めると下にうっすらと眼の丸があって、パックしたオバケ女性のステロタイプになっていたり。
部分の素描がたくさん、色配置の実験、ミニチュア版、そして本物。
要素技術のテスト、プロトタイピング、アーキテクチャ見本、プロダクトみたいだ。要素技術の確かさと細かなイテレーションに裏打ちされた幻想。
ゼウスではなく雷帝だからユピテル、でもミューズではなくムーサとか、表記の揺れが良くわからなくて子供に説明すると書いてあることと違ったり。星座がギリシャ神話だというのは、このてのものを説明するのに楽だな。でもヘラクレスとヒュドラの絵にカニがいないことにこだわって細部をいろいろと探していたり。なんで焼く役の友人がいないんだろう? 死んだふりしてるんじゃない。
V字の構図と、Vの真ん中にTが入る構図。肖像画のフレームワーク。
つい、Bicカメラに寄って触ってみたり。というか4Gは売り切れ。2Gだけある。確かに2Gモデルは割高感があるよ。
それにしても実物は、写真と違って2トーンって感じがあまりしない。なんでだ? あと、ちょっとテカテカかな。シャッフルもてかってるけど。miniのマットな感じと微妙な薄い色は異質だったんだな、とか。
#なんか、本物を見たらいらないや感が強くなった(購入してまではいらないや感。くれるのを断るほどのいらないや感ではない)ので、やはり本物を見るのは重要なようだ。
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