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というわけで、2回あった前夜祭のあとに、いよいよ蒼ざめたカヤックがやって来る。
僕もrjbがちょびっと言及されていることもあってレビューに参加したのですが、いろいろな読み方ができる本なので読む価値はあるでしょう。
読み方1: かくたにさんの漢を読む(翻訳ってのは結局、自家薬籠中のものにすることだからね)。Rubyサイコー
読み方2: テクニカルに読む。確かにある種のシステム(具体的な例は自分で考える)であればJ2EEよりRailsのほうが向いているわけだ。
読み方3: 開発者のマーケットセグメンテーション戦略として読む(インドに行かせない方法というか)
読み方4: SIerの〃 (読み方3をよりビジネス寄りにシフトさせて読むってこと)
読み方5: 批判的に読む。当然だけどJ2EEは優れたテクノロジーだ。テイトが書いていないことを読めば、J2EEであるべきシステムがはっきりわかる。
読み方6: なんで、USでRailsがブームになったかを読む。あるいは時代の空気を読む。テイトってカナリアだな。
読み方7: ツッコミを入れながら読む。ちょ、という個所はあるよ。
読み方8: 言いくるめ方の教本として読む。この本ってJava信者をRuby信者に改宗させようとするコーランですな。もう一方の手は剣じゃなくてEclipseを握り締めてるわけだが。
読み方9: J2EEを豊かにするために読む。テイトはある意味、敵前逃亡者なわけで、Javaに問題があるとしたら、ではそれは何か、どうすればよいのか、を考えるネタ本でもある。
という具合に、読み手のスタンスによっていろいろ示唆を受けることができる。正直に言うと、おれにはまったく実利的には役に立たない本だったわけだが、ではレビューした時間が無駄だったかと言えばそんなことはない。少なくても1つの原稿で上の9種類の楽しみ方ができた。9についてはおれはアウトプットをする気が無いからいまいちだけど。
DSもいれば、PSPもいるし、そこら中の家がAP持ってるし、ノートパソコンもぶんぶん出してるし、電子レンジは昔からいたり……というわけで、802.11aシフトが徐々に始まっているらしい。
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