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六本木で開催されたマイクロソフト S+Sサミットに行った。で、TechDaysではスルーした成本さんの「Web2.0サービスのアーキテクチャー構築と実装」を受講してびっくり。
すごい内容だった。
どうもTechDaysでは泣きたくなるようながらがらぶりだったそうだが、それは題が悪すぎただけだと思う。素直に「ソーシャルアプリケーションのアーキテクチャ構築と実装」とかにすれば良かったのに。
具体的には、ASP.NET MVCをベースにASP AJAXとかを使ったCGMサイトのサンプル実装(そのうち公開されるらしい)を作るにあたってのアーキテクチャとテクノロジー配置、そこから得られた知見の披露で、これがしょぼいサンプルならそれまでだけど、理屈とテクノロジーマッピングと結果がそろっていて、しかもプレゼン資料までマイクロソフトスタイルとはちょっと変えて(基本は黒地に白なのだが、実に効果的。枚数104枚というのも……TechDays版だと64枚だな……)、なんというか、マイクロソフト新時代とでもいうべきセッションだった。
サンプルはサンプルだから、Youtube(あのてのサイトはどれも同じようなペインの配置になるが、やっぱりYoutubeっぽく感じる)の動画の代わりにPPTを公開するという不思議なサイトだけど、Visutal Studioから、これが作れるのかというのがまず驚きだ。2週間で作ったというけど虚勢をはる人じゃないから、事実なんだろう。
というか、そこがマイクロソフトのすごいところなのだが、Railsから学んだっぽいASP.NET MVCのルータ(いかしたURIのための仕組み)、WCFをこう使いますかというAPIの実装、それをちゃんと統合して見せるという点、実際に作った感触から得た、どの実装パターンでどの要素技術を適用するかというチャート、つまりは形式知化、がすごくうまくできている。正直、悔しい。こういうことができるのか。
サンプルの公開はまだだそうだが(パワポはたぶん、TechDaysの参加者は同じものがダウンロードできるはず)、あのてのサイト構築技術をノウハウ化してしまったというのが驚きだ。
セッションとは直接関係ないけど、Microsoft/web。InstantRailsの真似じゃないか? と思わず考えてしまう「Microsoft Web Platform」(フリー——自由じゃなくて無料——な開発環境一式。MVC、VS、SQL Express、Sliverlight、AJAXというかjQueryバンドルでしかもVSでjQueryにインテリセンスを効かせるようにしたといってるんだが、後で試すとして:追記jQuery IntelliSenseがVisual Studio 2008に via matarillo)の提供とか、これまでのばらばらにダウンロードして、でもバージョンがうまく合わずに面倒でやめた、とならないような仕組みも導入してたのか。
ただ、サンプルにはXSS脆弱性とかいろいろ問題があるらしいのだが、それを検出するツール(Threat)の紹介になっていて、そのあたりの落とし方も含めてプレゼン自体もおもしろかった。
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IDE+Webフレームワーク+RDB+ライブラリという点では、NetBeansに近いですね。
そういえばそうですね。でもVSチームや.NETチームじゃなくて、Webチームのページなので、IRかな、と。
成本さんの資料下記からダウンロードできました。<br><br>http://download.microsoft.com/download/3/E/9/3E9E7EE6-CBCE-47E0-89F0-EB732C52037C/T1-403.pptx<br><br>※ ただ、64枚の資料となっているので正しくはartonさんの言及している資料とは違うのかしら。
大筋は同じだけど、どうも簡略版みたいですね。