著作一覧 |
宇野るいもさん、高井直人さんとのジュンク堂でのトークセションまでちょうど1週間と1日となりました。
arton・宇野るいも著『プログラミング学習シリーズRuby①・②』(翔泳社)
arton・高井直人著『JavaプログラマのためのRuby入門』(アスキー・メディアワークス』
刊行記念トークセッション
『Javaの掟・Rubyの掟 〜寝ても起きてもプログラミング〜』
arton(著者)×宇野るいも(著者)×高井直人(著者)×高橋征義(日本Rubyの会会長)
■2009年2月5日(木)19時〜
というわけで、意外と知られていないようなので、ちょっと宇野さんのことについて書いてみたり。といっても、10年ほど前に昼の仕事関係の協議団体で見知っていたくらいな感じだったんだけど。さっきエゴサーチしたら、宇野さんの昼の仕事ぶりがうかがえるブログが引っかかって、なんとなく納得したが、確かに凄腕の助っ人っぽいかも知れない。
とにかく、いつもばかでかいThinkpadを詰めたキャリーケースをゴロゴロしながらやって来るのが印象的だ。
で、それから数年して、アスキーからJavaの本を書かないかという話が来たとき、それはおれ一人では荷が重いから、設計ができてJavaを仕事で使っていて、要点をまとめて表現するのがうまくて……と考えていたら宇野さんに思い当たった。それより数年前くらいに、その団体の集まりでのプレゼン(XMLをインターフェイスに利用するのがなぜ有効かというような内容)がやたらとうまかったのを思い出したとか、別の開発者経由ですごくきれいな設計をすると聞かされた(しかも、その設計がおれは絶対にやらなそうな方法で、しかし検討してみると、それはそれで正当な方法に見えるということは、おれとは異なる視点で設計するということだから、つまりは意見に幅が出るということで、それこそ望むところなわけだ)とか、理由はいろいろある。あと、同じJavaでもおれはサーバーで、宇野さんはデスクトップに近いとか、分野が違うというのもあった。で、打診したら、遥か昔にIOという雑誌に記事を投稿したりしていて、技術解説書くの好きということで、コンビができた。
で、できたのがこの本(実際には、その前にSun ONEの解説書を2人で書いたはずだけど)。
これは、1.4.2時代の本としてはおれは相当良い本だと自画自賛しているのだが、実際のところは良くわからない。
で、その後、コンスタントにアスキーから学習シリーズをまるでエラリーとクイーンか、ミックとリチャーズかというように書いていたりするのであった。StrutsとかJSFとかEJBとか。
個人的にはEJBのやつが好きだが、これは最もセールス的にはだめな本だったかも知れない。
まあ、EJBだし。
しかし、確かに自分ではEJBは絶対に使わないが(この時は2だった)、使う場合には間違いなくこのように使うべきだという方向で(つまり、おれが設計する場合の配置計画で)書いているし(すごく良心的)、何よりもキューの重要性と適用について書いているのが良いところ。CMPでぶんがわんそるろみたいな本ではない。
で、なぜか、そこから翔泳社さんの仕事で、上の実践Javaの別バージョンのようなものを作ることになった。
Javaプログラミングの処方箋 (Programmer’s foundations)(宇野 るいも)
すでに、1.4.2の新機能というような時代ではないから、1.4.2の機能を前提としたベストプラクティス+OO設計の考え方のヒント集みたいな内容で、これは地味だけど良い本だ。
で、その地味な部分を、だめなコードをサカナにすることで(また、時期的にちょうど、サカナがいっぱい網にかかってあわや置いてけ堀に引きずりこまれそうになっていたのでネタには困らなかったのであったが、同じように宇野さんもいろいろ見て来て言いたいことは山ほどあったようだ)置き換えてこうしたら良いとアドバイスするという方向で企画化された連載をまとめたのが、掟の本。
コーディングの掟(最強作法) 現場でよく見る不可解なJavaコードを一掃せよ! (開発の現場セレクション)(arton)
という具合に、要素技術解説から、開発全般に対する解説に範囲を広げ、いよいよ、プログラミングそのものへの入門者を対象にした本を作るとこまで来た。
プログラミング学習シリーズ Ruby 1 はじめてのプログラミング(arton)
で、1巻はコンピュータのハードウェアの概説から入って関数の切り出し(共通点の括り出し)まで。
1巻はさすがにあまりに初めの一歩過ぎるけど、2巻は結構おもしろい。
Ruby 2 さまざまなデータとアルゴリズム (CD-ROM付) (プログラミング学習シリーズ)(arton)
宇野さんのパートはおれには書けないか、書くのがすごく難しそうだから、いい感じだと思う。というか、後になって知ったのだが、おれの周りで唯一の電子工作少年(青年かも)だった人なので(つまりANDとORとNOTの人なのだろうなぁと)、やはりプロとは言えないプログラマには言いたいことがたくさんあるようで、楽しみなのだ。
さて、もう1人のセッショントーカーの高井さんだが、出会いはスターロジックでのスマートクライアント勉強会という不思議な集まりのことだった。おれにとってはDIとの衝撃的な出会いになったわけで、そこでひがさんと高井さんに、ピコとかSpringとかSeasar2とかの時代が来るぞ、と教わったのであった(そして実際にそういう時代になったわけだから、高井さんやひがさんがいかに先見の明があったかってことだな)。
で、高井さんと書いたのがこれ。
いやぁ、同じ時期にフラナガン+松本本(む、妙な字面になってしまった)が来るとは予測だにしなかったのだが、RubyとJavaの両方のソースが読めるのはこっちだけだから、そこは間違いなくこっちのほうがお得だな。
高井さんは不思議な人で、萌えSeasarとかを眠ってしまうまで語り続けたりするのだが(当時)、パワポでやる夫が使えないトークセッションでいったい何を語り出すか、とても楽しみなのだ。
というわけで、予約はお早目に。
■入場料 1000円(ドリンク付)
■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)
■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。
お問い合わせ 池袋本店 TEL03-5956-6111
ところで、翌々日のトークセッションにとても魅せられているのだけど、残念なことにその日は都合がつかなくて見送り。でも、行ける人は行って、ぜひ私の代わりにムシクッキーを食べて来てください。
『楽しい昆虫料理』(ビジネス社)刊行記念トークイベント
『えっ!虫って食べられるの?!−バグズイーツカフェへようこそ』
内山 昭一(昆虫料理研究家)×白鳥 信也(詩人)×渡邊十絲子(詩人)
■2009年2月7日(土)19時〜
というか、池袋ジュンク堂は、本を読む人の天国みたいな場所だから、一歩足を踏み入れたら最後、数時間は戻って来られないので、まだ行ったことが無い人は、この機会にぜひどうぞ。
ジェズイットを見習え |
なんの話をするのか全然分かってませんが予約してきましたっ!
確かにわからないですね〉何の話<br>テーマは、業務におけるプログラミング教育(OJTやプロジェクト開始時の意識合わせとか)の四方山話あたりから始まって、プログラミングってなんだろうかという考え方の衝突があるんだかないんだか経由で、高井さんのJRuby萌えあたりまで飛ぶはずですが、トークのショーだから場の雰囲気で、どうなるか不確定かも。
というか、ありがとうございます〉予約。
浜松からおでかけするか迷ってましたが、ブログにリンクしてもらっちゃったりしたので予約しちゃいました。<br><br>池袋ジュンク堂の魅力に取り憑かれて4階までたどり着かないようなことがないように気をつけます
はじめまして。ジュンク堂は凄いですよ、ホントに。
先に6回に上がってしまい、降りてこれなくなる罠が。
ジュンク堂池袋店で働いている女子に『なんでRubyの人はアルファベットの名前が多いんですか?』ときかれました。みんなartonさんが悪いと思う。
えー、そうかなぁ。mputとかknuとかznzとかebanとかgreenteaとか、アルファベットの名前って良くあると思うけどなぁ(という意味じゃないんでしょうね)。
5日は、時間が間に合ったらぶらりと行きます。
お待ちしてます。