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菖蒲町へタンタンの冒険を観に行く。i-MAX3Dで観られるならそのほうがいいね。
始まると、ちょっと陰影があるマンガタッチでクレジットが始まる。なんか別に3Dアニメにしなくても、これで十分にいい雰囲気じゃんとか見ているうちに、街頭絵描きに似顔絵を描かせているタンタンが登場。うう、すげぇ違和感。
でも、そのうち慣れてくると、話もどんどこおもしろくなってくる。
で、画に違和感がなくなる(特に、ハドック船長が出てくると違和感がまったくなくなるので、それにつられてタンタンの違和感も軽減されるようだ。後で子供と検討してみたが、おれには、中年以降の人間の肌の質感がアニメの質感と違和感が無いのが大きいように思う。それに対してタンタンは少年でつるぺかなのでアニメによる違和感が大きいんじゃないかな。子供は髭と鼻の特徴によって違和感が軽減されるのが大きくて、タンタンの特徴は前髪だから肌の質感が全面に出るのが問題じゃないかとか)。
一方、違和感がありまくるのが名前で、台詞を聞いているとタンタンがティンティン、デュポンデュボンがトンプソントンプソン(これはひどい)、そのくせハドックは時々アドックとなる(しかも彼はタンタンをタンタンと呼んでいるように聞こえる)ので相当変な感じだ。ナウシカを原作本を読んで知っているベルギー人が、アメリカで最初に公開された映画を見たら名前をザンドラって発音しているけどフラマン語だかフランス語だかへの翻訳チームはオリジナルに基づいて字幕を作ったのでナウシカと表記されていてるという感じだろう。
一方、動きの派手さはすばらしく、海賊船の空中攻撃だの、戦車といっしょにホテルが動いてきたり(絶景な立地に変わるので星が増えるというギャグはおもしろい)、クレーンのバトルなどおもしろさ満点。そういえばスピルバーグは観覧車を転がして唖然とさせたことがあったなとか思い出した。映画ならではのとんでもない仕掛けは見事なものだ。
1941 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD](三船敏郎)
(興行的には失敗作だろうけど、おれは映画館で観ていて死ぬかと思うほどうけまくったなぁ。ダンボのくだりも印象深い)
しかも、タイミングが抜群のくだらないシーンも相変わらずうまく(おれがスピルバーグの映画で一番好きなのはインディジョーンズでアラブ人の巨漢が肉体的に攻撃を仕掛けようとしたのを軽く撃ち殺すシーンだ)、ハドック船長がオールを取るやあっというまにのびのびと漕げることになるシーンとか、タンタンが目が覚めるとボートがとんでもないことになっているシーンとか、まあ実におもしろい(このへん原作を覚えていないのだがオリジナルのお笑いシーンだとは思うが、それでも映像化するにはタイミングのセンスが必要だろう。その点スピルバーグのうまさは抜群だ)。
どこまでがセールストークでどこまでが真情かはわからないけど、ビッグイッシューのインタビューだと、インディジョーンズを観た評論家だかファンだかから、まるでタンタンみたいで最高と褒められてタンタンに興味を持ったけどなんのことだかさっぱりわからなくて調べたら、エルジェという人のマンガだった。で、当時アメリカでは翻訳版はあったものの簡単には入手できなかったので辞書をひきながらオリジナルを読んで気に入って、映画化を検討したけど技術的に無理だとあきらめた。が、リング・オブ・ザ・ロードのゴラムを観て、そのてがあったかと気づいてピータージャクソンに協力してもらうことで映画化の目処が立ったとか。というわけで、ゴラムの人がタンタンだかハドック船長だかをやっているらしい。
それにしても実におもしろかった。スピルバーグはスラップスティックコメディの継承者だったのだな。
レッドラッカムってレッドラムとは関係あるのかな?(カがなんだかわからないので多分関係ないんだろうけど) レッドラムレッドラム
#タンタンがびっくりするとビッグスネーク(うろ覚え)とか言うんだけど、あれはなんだろう?
上でトンプソントンプソンと書いてから、確かにそういうように聞こえたけどプログラムだとトムソンだったような、と思い返してみてみたら、トムソントンプソンだった。ので、次のは間違いだと思う。
トンプソンツインズっていう全然トンプソン関係ない名前の連中のトリオバンドがあって、デビューアルバムをたまたま買ってしまって良く聴いた(そのうちヒットを飛ばすことになったけど)のを思い出した。
で、トムソントンプソンじゃなくて、トンプソントンプソンだったら、もしかしたらタンタンのファンで(当然のように英語翻訳版を読むとして)、そういうバンド名にしたのかなと思ったのだった。
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ウィキペディアによると、デュポンとデュボンは各国訳でそれぞれ「微妙によく似た名前」に訳者がしてるんだそうです。オリジナルは Dupond と Dupont で表記は違うけど発音が同じなんだとか。英語版の訳が Thomson と Thompson なんだそうです。あと、ボートのところは原作の『金のはさみのカニ』にもあるシーンです。<br>個人的には小鳥ピヨピヨをむりくり実現したシーンが一番好きですねえ。
小鳥ピヨピヨってまだベルギー(ということだろうと思うけど)に居たころのドタバタで出てくるやつですよね。結構、受けている個所が違うのがおもしろかったです。(http://jmuk.org/blog/post/z12ot1tj2xe3xtcam04cc3agzvjlivwib4g )僕はどちらかというと、原作の休み無く次々と話が進んでいく調子を映画でうまく再現しているなぁと思いました(基本、ドタバタが好きだというのもあるかな)。ただ、言われてみると、スリの家でのデュポンデュポンのすっとぼけぶりまでと、海に出てからではずいぶん雰囲気が変わりますね(明るさを変えているからかも)。