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レジデンツが来日するというので、拝殿さんたちとブルーノートにレジデンツを観に行く。
実はレジデンツはジャケットはしょっちゅう見ていたが聞いたことはなかったのだ(当時はYoutubeのような気の利いたインフラはないので、海外の不思議なアーティストの作品を聴くというのは、金を出してレコードを買うというのと等しく(直接海外へ行くという方法もあるけど)限られたリソースを何に振り向けるかというのは結構大変なことだったのだ)。
というわけで、期待にわくわくしながら、ブルーノートのやたらと木を使いまくった箱の中に入って行ったのだった。
(おもしろそうだとは思っても、なんとなくUKのアーティストにリソースを振り向けるわけだな)
始まるとペスト医師がぞろぞろ出て来て、さらに牛が出て来て、こいつらバカだなと思ったが、はじまるとすごかった。
バスドラがどんどこどんどこ鳴り響き、笛のようなギターがヒーヒー言って、キーボードがブースカブースカ鳴り響く中、牛がモーモー鳴きまくる。
おお、なんか心地良いぞ。
ジョルダーノやプッチーニの次くらいに好きな音かも知れない。
しかも、汚い小屋で立ち見ではなく、フッカフッカの革張りの黒いソファにでれんと座ってお高い飲み物片手に眺めていられるとは最高だ。
いい時代だな!
というか、70年代後半から活動しているわけだから、一体何歳なんだ? と思うと、ギターのフガーフガーは灰野敬二の同世代人たちなわけなんだなぁとか、古き良き時代の懐かしい響きなのだった。ノスタルジックなオルタナティブだ。
こんな感じでキャバレーヴォルテールやスロッピングリッスルとかも聴きたいものだと思ったら、斉藤さんが、スロッピングリッスルが再発されまくっているので、1枚目を聴いていたら何時間たっても終わらない、LPじゃないから無限にループしているわけではなくおかしいなと思ったら、リピートで1曲目を延々と繰り返しているのに気づかなかったとか言い出して、まあ、スロッピングリッスルだし、とか納得した(けど、おれは2枚目が好き、ユナーイテッド)。
The Second Annual Report Of Throbbing Gristle(Throbbing Gristle)
(なんて爽やかなジャケットなんだろうおーりっじ)
D.O.A. The Third And Final Report Of Throbbing Gristle(Throbbing Gristle)
これは今でも好きだなぁというか、このジャケットも気持ち悪い。思い出したが、DOAはパイドパイパーハウスで買ったのだった。おれが南青山で同一地点に1時間以上滞在したことがあるのが、パイドパイパーとレジデンツと岡本太郎だというところが、南青山という場所のおもしろさだ(イメージフォーラムは微妙に南青山ではないが、まあ地区としては同じだな。とすると今はなきSUVも同じか。青い部屋は行ったことない)。
Throbbing Gristle Bring You...20 Jazz Funk Greats(Throbbing Gristle)
(なんて爽やかなジャケットなんだろうおーりっじだけど、さすがにこれはおもしろいと思わなかった)
ジェネシスPオーリッジと言えば、かって渋谷にあった大盛堂の地下で購入したRE:SEARCHのMODERN PRIMITIVESで、プリンスアルバートリングを付けたら立って小便できなくなったから、女性の気持ちが良くわかる。おまえら、ちゃんと便座も上げてからしっこしろ、と力説していたのが印象深い。どうもイギリスの人たちは、便座を上げずにしっこするらしい。
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