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自由―平等―友愛
自由―権利―義務
自由―民主
libertyとfree。
libertaireは絶対自由主義と訳す。
libertarianは銃を持つ自由の支持者らしい。
どちらでもlibertin(e)は放蕩主義となる(ネガティブな意味)
自由―放蕩
放蕩は神(道徳律)への挑戦だから、libertinがliberなのは当然のことだ。
libertaireはanarchisteとほぼ同義。sans maitre, sans diew.
神と向き合うことが自由を獲得するための第一歩だったのは王権神授説によって守られた王を打倒するために必要だったのだろう。
それに較べるとプロテスタントとして地上の権力とは無縁などちらかといえば自らを律するための神から始めたアメリカで自由が暴力と結合するのはそれほど奇妙ではないのかも知れない。
絶対自由主義者ってのは、春秋戦国の言葉で言えば化外の民ってことになるのかも。
アングロサクソンはlibertyとfreeを持つ
フランス人はliberteを持つ。これは限りなくfreeのほうだ。神からの解放を含意するからだ。
誰かが自由を輸入するときに意識的なすり替えをおこなったに違いなかろう。日本人の自由はアングロサクソンのlibertyに見える。
だが、徒然草では自由は放蕩に近い意味だ。「よろづ自由にして、大方、人に従ふといふ事なし」
変節した自由は自由ではない。
PKディック(なんかエンティティbeanの主キークラス名みたいだ)の作品で僕が好きなやつに、コップを作る人の話がある。
なんかどっかの星からやってきた、無尽の力でもって物質のコピーをする宇宙人に製造を委託することになれきった人類が、その生物の滅亡を前にして野蛮化するって話だ。
生き残った集落の人間は、生き残った=宇宙人がまだいる=略奪すべえと群盗と化すか、確か死に掛けた宇宙人は特定の物質しかコピーできなくなるから、自集落で採取したコピー品を他の集落のコピー品と交換するとかしなきゃならないんで特産品(と意っていいのか)を手に物々交換の旅に出る。
というようなことを思い出したのは、地図と磁石のジェーンジェイコブズについての言及を見たからだ。もしかするとディックもジェイコブズを読んだのかな(とはいえ、荒っぽいほうの短編だから50年代に書いたやつかも知れないから、なんとも言えない)。
で、この中でぬぼーっとしたわけのわからない旅人が出てくるんだが、実はこいつは、木を石を尖らせた道具で削って自分のためのコップを自分で作っている、そういった手作りカルトの集落から仲間を探しに来たんだということが最後でわかる。なんだい、この変なのは? −コップさ。オレが作ったんだ。お前も作ってみないか?
この作品にはディックぽいねじくれ感に乏しくてむしろ素直に感動的なのは、多分、こっちの職業的な倫理観と合致してるからかも知れないが、そもそも何を感じたか忘れた。
#なんか地図と磁石を読んで考えたことがあったんだが、ディックをからめるために筋を思い出してるうちに忘れたらしい。多分、リンクされない蛸壺サイトのこととか、はてなのキーワードからのリンクの脈絡のない多様性とか、世界が100人のコンサルタントだったらとか、そのあたりかな。後、従属理論ってそんなに単純だったか? という疑問とか(当然、買弁は富を得てくるわけだが、それは国民に分配されずにそのまま先進国の消費財の購入へ向かってしまうわけで、単に不平等を拡大再生産するマシンなのが問題とされてたような気がするんだけど忘れちゃった。あと南米発祥というのは素直に知らなかった。というよりもアミーンしか読んだことなかったから北アフリカのほう発祥なのかと思ってた)
スラドから(って言うか、なんだかんだとスラドは毎日見てるな)
ある意味、不謹慎な、と眉をひそめることもできるわけだが、書きたかったんだろうなぁ、と思うとなんとなく微笑ましいし、実際おもしろい。しかし「白々と」年があけるようなものがこういう文書で出てくるとはね。
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「エンティティbeanの主キークラス名みたい」そのまんまですがな。