著作一覧 |
『私が男性だった頃〜番外編』。あーおもしろかった。
たぶんに文体の歯切れの良さと観察(そのものとその結果についての)の物言いそのものの歯切れの良い割り切り方(ちょっと違うな)が、内容のおもしろさそのものとシンクロしていて特別に面白く感じたのかも。
たとえば、メッセージはすべてDBに格納してあって、設定された言語にしたがってその言語に対応したデータを取ってくる。たとえばカラムを3個利用するとして、id, lang, textみたいな感じのところに'hello', 'en', 'hello'/'hello', 'ja', 'ハロー'とか。
で、せっかくそういうふうに作ってあるわけなのにstyleシート(もしかしたらHTMLそのもの)をブラックボックスの中に隠し持っていて、しかもFont名を決めうちで書いていたりするわけだ。styleシートをユーザーコード可能にするか、さもなければHTMLをテンプレート化して欲しいものだ。というか、結局、使い物にならないから全部修正することになるわけだし。っていうか、Font名だけの問題じゃないな。charsetを言語設定に合わせて変えていないという問題もあるし、なんというか、まだ何も考えずにUTF-8にするというのであれば良いのだがANSIのまま利用しているし。
かくして日本語はまったく表示されない。
しかもよくみたらテーブル自体の文字コードの設定が……(Create Tableさせるわけではなくファイル化してあってそのまま利用しなければならないようになっている――まあスキーマを見て作り直せばよいのかも知れないがデフォルトで山のように登録されていたり)。
しかも作りこんだツール群というのがExcelシートからDBへ登録するツールだったり。変だなと思いながら日本語メッセージを記述したExcelシートを送ったらそのまま化けたらしい(が、作業する人間には化けているのか正しい日本語なのかの区別はつかないとか)とか。
結局、どこでおかしくなったのかの切り分けさえつかない状態だったり。
ブラックボックスアプローチの最低の面がここにある。ある言語を利用した開発のプロがここにいるのに、ブラックボックスのせいで手も足も出なくて単なるメッセンジャーをやっていたり。
・UTF-8のテキスト(たとえばJavaのプロファイル)にしておけば、最悪それをエディターで修正できるのに、ブラックボックスなどこかのデータベースのどこかのユーザー/パスワードのどこかのテーブルに入っている(らしい)
・HTMLにしておけば、最悪それをエディターで修正できるのに、ブラックボックスな(以下同文)+ジェネレータプログラムという組み合わせ
・スクリプト(せめてXML)にしておけば、最悪それをエディターで修正できるのに、プロセススクリプトそのものをブラックボックスな(以下同文)+実行制御プログラム(これは別に良いわけでプロセスの定義がブラックボックスの中なのが問題)という組み合わせ
・登録作業を単一窓口でやるのではなく、オンサイトで登録可能なようにしておけば良いのに、(お話にならない)
というわけで、なかなかエキサイティングな土日を過ごすことになったり。
ジェズイットを見習え |