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結構、そこら中で、バイオPが欲しいとか、バイオPなら欲しいとか耳にするので、一体どんなマシンなのか興味を持って調べてみた。
……
どこがアピールしてるんだろうか。画面がでかいところかなぁ。
ソニーヘイターな冗談はさておき、高橋さんが出版社の方とともに大いに語りまくる2008年のコンピュータ関連書籍トークに行ってきた。
しかし、取り上げる本の数(月あたり大体3冊+関連する本が5冊くらいが12ヵ月分)から言って、なかなか無理があり、もう少し粗くして冊数を減らすか、頻度を上げるしかないような気もしたけど、考えてみたら、本の表紙を使った高橋メソッドと考えれば、むしろゆっくりめのテンポだったと言えなくもない。
で、持っていなくて興味をひかれた本は以下のとおり。
でも、Railsはprototypeだよねぇとかmoroさんと話していたら、shachiさんからもこれは必携との強い言葉。jQueryもDHHほどじゃないけど作っている人の顔がわかりやすいところもあるし、買うことにしよう。
エージェントアプローチ人工知能 第2版(S.J.Russell)
10年ほど前の本の翻訳が今年でるということは、結局、日本はあっちより10年遅れという言葉も出てきたけれど、実際には2003年の第2版の翻訳なので5年遅れ(書いてから、10年遅れというのは聞き間違えかもという気がしてきた)。いずれにしても、これ1冊あればAIの5年前の現状はほぼすべてわかるはずという一生枯れない本の一種なのかも知れない。
何に興味を持ったかというと、その分厚さで、1000ページある。
ということで、それに比べれば
こっちは相対的に分量も価格も大したこと無いので、勢いでやはり買うことにしようと決めた。
が、それはそれとして、始まる前の時間を人文書のあたりでうろうろしてたら、ニザンの書評集を再発見したのでつい購入してしまった。
新しい文化のために (叢書・ウニベルシタス)(ポール・ニザン)
それにしてもアマゾンで 1,168,658位 っていったいジュンク堂にはどれだけ本があるのだというか。
済ませる気はなかったのだが、始まる前になんとなくキャッチーな題なので手に取ったら、17世紀ころには、潜水艦でヨーロッパの海岸にやってきて、白人を連れてアラブへ売り込む商売が成立していて(潜水艦は日本海との連想で多分、嘘)100万人近いヨーロッパ人が奴隷として労働していたというようなことが帯に書いてあって、へーそりゃ知らなんだと読み始めたら、波乱万丈、あまりにおもしろいもんでほぼ読んでしまった。
世の中には、ときたま、すさまじく明晰でしかも記録的な脳みそを持った人が数奇な運命にまきこまれて、おかげでいろいろおもしろい歴史がわかることがあるが、これもまさにそのタイプの本だ。
ペロー君も、そういった奴隷のひとりで、モロッコあたりのサルタンのところで働かされることになる。
ある晩、見張りを門の内側(あたりまえだが)でしていたら、おいらはサルタン様だ、ここを開けろと声がする。
たしかにサルタンの声だけど、仕事は仕事。
この時間にサルタンが来るはずはない、すぐ立ち退くか、さもなきゃ持ってる槍でぐさりだぞ、と答える。
と、また、ばかものおれだ、開けなきゃ死刑だ、これは特例だ、とサルタンの声。
うーん、と考えるが、ここでこの角度で槍をくりだしたら、絶対に当たらないはずだと見当をつけて槍を門越しに繰り出す。
このばかめが、明日になったら覚えとけよ、とサルタンの声が遠くへ去りながら聞こえてくる。
ガクブルしながら次の朝。
サルタンは、門番全員を集めて、特例措置を講じた連中を皆殺しにしてから、ペロー君を褒め称えた。
まるで、韓非子のお話に出てくる名君か、さもなきゃ曹操が警視総監だったころのエピソードだ。
で、突然、嫁をやるとか言われる。最初は5人の黒人。ペロー君は人種差別主義者だから、同じ色じゃなきゃいやだ、と断る。ガクブルしていると、次に(忘れた)、最後に手以外を布で覆った娘が連れてこられる。手を取れとサルタンに言われて取ると黒い。
いやだね、と断ると、これでもかい、と覆った布が取られる。するとそこには(サルタンの混血政策の結実の)美しい白人っぽい娘がいるではないか。バッチグーですよ。と目の色が変わったのをにやにやしながら眺めてサルタン、おまえさんをからかおうと思って、手を黒く塗らせただけだよ。
というわけで、結婚すると、その娘の家がなかなかの有力者で、おかげでさらに待遇が良くなる。
そのいっぽうで、これでおれは永遠に英国には帰れないなぁと悲しくもなる。
という調子で、物語(ノンフィクションらしいが)は進む。
そのほか、赤ん坊が生まれたときの夫婦のやりとりとか、なるほどアラブは先進国だったのだな、とかいろいろおもしろおかしいが、その一方で、誰もやりたがらない土木作業を奴隷にやらせるという制度はどうなのよ、というところとか、いろいろトピックも豊富で、読んでいると発見はあるし、単純におもしろくもあり、歴史的には興味深かったり、いろいろだ。(フランス人奴隷やスペイン人奴隷がむちゃくちゃにひどい待遇なのに対して(特に、ドブさらいをさせられているフランス人奴隷のありさまとか無駄にいじめているだけなようで、奴隷には賃金を払う必要がないから労働コストを無視できるのかなぁとか考えてみたが、食わせたり服を与えたりするわけでどう考えてもコスト的に無駄に思うが、そういう問題ではないらしい、というかろくに食わせていないようなことが書いてあるが、奴隷は金を払って買うのだからやっぱり無駄なコストだよなぁ)、イギリス人奴隷がそれなりに優遇されているのが、カソリックと国教会の違いだったりとか)
最後は、モロッコとヨーロッパ間で奴隷開放の合意が取れるわけだが、えらくおもしろかった一冊。
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jQueryの本、著者の名前に不安が・・。Cのポインタについてめちゃくちゃな解説をした方ですよね。
CのポインタとJavaScriptは関係ないですよ。<br>というよりも、試せばわかる間違いは、読んだこっちでわかるから別にそれほど問題ないというか、元々高速道路に乗りたくて買うわけだから、ときどき渋滞してても全体として速く到着できればOK。
第3版が向こうで出る(出てる)タイミングで第2版の訳が出た。という話のところで「10年」という表現は確かにありましたね。<br>十年遅れという言い方だったかはわたしも自信がありません。
イギリス人奴隷と〜の部分はレコンキスタの因縁かなあと思ったのですが、<br>それだとフランス人奴隷の説明がつかないですね。
すみません! 10年かかったのはOOSCでした。あとジェネレーティブプログラミングも約10年(正確には8年)。<br>やっぱりちゃんとメモっとかないとダメですねえ。次回は(もしあれば)気をつけます。
あ、わざわざすみません。5年でも10年でも趣旨には影響しないと思うけど、本当にこの本だったかな? と貼り付ける時に自信なくなったので(間違った本を張った場合の)エクスキューズだったり。